十杯機嫌 〜飲んで飲んで、たまに犬〜

酒好きふたりと酒嫌いな犬。

イヌザイル参上!

イヌザイル・サイ。

こないだ、会社でふと同僚S(女)の席に目をやると、椅子の背にヘンなポーチがぶらさがっていた。「何コレ?」と聞くと、Sは仕事で買った雑誌のベタ付き付録にこのポーチが入っていたと言う。ヘンにラブリーな花柄の小さなポーチ(財布とケータイしか入らんくらいの大きさ)に、金色の安っぽい鎖の取っ手が付いている。ポーチを匂ってみると、ものすごくゴムくさい。世の中のおねえちゃんたちはコレが付いててうれしいもんなのかと感心していると、「そうや、この金の鎖外しましょうか。サイゾーの首輪にちょうどいいかも」とSが言う。アホなこと言いな、こんなチープな鎖をうちのサイゾーに付けんといてとSに重々言い残し、その場を離れた。
しばらくして席に戻ると、おや、サイゾーの首にきらりと光る金のチェーンネックレスが。「こら〜!!S!!!鎖なんで付けてるね〜ん!!」と私が叫ぶと「いや、ちょうど似合うかな、と思って。えへへ」と言いよる。この日たまたまダウンのジャケットを着ていたサイゾーに、かぶさるように胸元をかざる金のネックレス。「まるで、エグザイルみたいですやん」とSはうれしそう。確かに言われてみたら、エグザイルみたいや。というかイヌザイルか。
机の上に乗せて、カメラを持ってステージ下からパチパチイヌザイルの写真を撮るうちら2人。「いいよ〜サイくん、こっち向いて〜」と声をかけると、しぶしぶ目線を送るイヌザイル・サイ。しかし、数枚おさえたところで、どうやら飽きてきたらしく、眠たい体勢に入りよる。やっぱり売れっ子は気まぐれや。
「今度からこのダウン着てきたときだけイヌザイルのチェーン付けましょう」とSに言われる。うーん、飼い主としては、やっぱりここで踊りの一つでも披露したい欲望に駆られる。よっしゃ、サイ、choo.choo.Trainのくるくるまわるとこだけでも練習しよか。売れるで〜♪