十杯機嫌 〜飲んで飲んで、たまに犬〜

酒好きふたりと酒嫌いな犬。

アムロな犬。

昨日は特にどうということもなかったので、少し前に起こった犬にまつわる珍事をひとつ。その日、いつものように会社の近くの公園にサイゾーを連れていってました。公園内にはちびっ子やそのお母さん、ワンコたちがやんやと遊んでいます。サイゾーははしゃぐこともなく、端っこのグリーンや木の根っこを地味にクンクンしていました。











と、そこに現れた一匹のトイプー。ノーリードですがとてもフレンドリーな性格の男の子で、私に「撫でて♪」と甘えてきます。サイゾーは我関せずな感じでひたすら地面をクンクン。そのトイプーがサイゾーに向かったところ、サイゾーは「!」となり、トイプーのお尻のニオイをくんくん。











しかしサイゾーのくんくんはご存知のようにかなりしつこい。そりゃあもう肛門に鼻先をくっつける勢いでくんくんしているので「トイプーちゃん、怒らへんかなあ」とふとよぎった。しばらくはおとなしくしていたトイプーでしたが・・・











ガマンの限界に達したのでしょうか、くるっと振り返り、右手でサイゾーの顔を一発パンチ!「へ?」と思ったその瞬間、またまたくるっと振り返り、後ろ足でサイゾーに土を蹴り上げた〜〜!!呆気にとられた私たち、そして去って行くトイプー。すごい、トイプーって賢いっ!!と感心してしまいました。吠えもせず、噛みもせず、でもはっきりと「お前うざいねんっ」という抵抗心が伝わる攻撃。やるなあ〜。











え?サイゾーはどうしていたのかって?しばらく呆気にとられていましたが、ハッと我に返り、何ごともなかったかのようにいつものように地味に地面をくんくんしはじめました。でも私は知っているのです、その小さな肩がいつもより落ちていたことを。「親父にも、殴られたことないのに」とアムロのようにつぶやいていたことを。サイゾーのプライドはズタズタに傷ついたようですが、仕方ない。アンタが悪いんだよ。学習し〜。