十杯機嫌 〜飲んで飲んで、たまに犬〜

酒好きふたりと酒嫌いな犬。

The SUSHI Style.

お寿司屋さんののれんをくぐり、カウンターの席につきました。あ、お寿司は回ってませんよ。職人さんが目の前にいます。お手拭きで手を拭いて、「じゃあ、瓶ビール」とすぐに飲める酒をお願いして、さああなたは何を頼みますか?まずはアテをいただきたいっすね。










とーちゃんがお願いしたのは「クジラベーコン」。昔はやっすいやっすいもんやったのに今やすっかり高級な食材ですね。グリーンピースのせい?あ、やめとこ、こういう発言は。「せやけどこないだ博多でかーちゃんが買うてきてくれたベーコンは旨かったわあ」といいながら、「旨い旨い」とクジラをむさぼる親父。好きなんだね〜。












わたくしはアテに太刀魚の塩焼きを。好きなんだよ太刀魚。てか塩焼きの魚が大好き♪厚みのある素晴らしい太刀魚で、ほちほち白身をつついていたら、いかん、苦いところめっちゃある。「とーちゃん、この苦いとこ食べてぇやあ」「あんたここがおいしいんやがな」とギブ&テイクの関係できれいに食べ切りました。よう肥えておいしかったなあ♡










あなたもそろそろ巻物が欲しくなってきたところでしょう。なので鉄火巻きをオーダー。海苔、飯、マグロのこの美しいバランス、素晴らしい。「ここに宇宙がある」と言いながら2人してはぐはぐ。マジ旨い。どこにも隙がない。












「白身が食べたいんよ」というとーちゃんがオーダーしたのはヒラメ。ポン酢付きなのとそうでないのとの2カン付けです。「旨いで、旨いで」とうるさいおっさん。そりゃ旨いだろーよ。












そこで私、とーちゃんに負けじと「ウナキュー」をオーダー。ウナキューわかります?ウナギとキュウリの巻物ですよ。「あんたそんなん食べるん。信じられへんわ」みたいな顔したおっさんが隣にいますが、気にしない気にしない。我が家は親子代々ウナキュー好きの家系なんだよ。文句言うな。めっちゃ旨いっちゅーねん。ウナギをちゃんと炙ってくれてはってホントにおいしくて、疑心暗鬼なとーちゃんもひとつ食べて「あ、おいしいわ」と寝返ってましたからね。だろー!











そこで親父もまたまた反撃。「タコください。甘いタレひとつ付けてね」とお子ちゃまみたいなことを言う。「だいたいさあ、タコに甘いタレ付けるなんて大人のふるまいじゃないよね」といくら私が言っても「す、好きやねんからええやんかあ」と開き直るおっさん。タコに甘いタレ付けるか?どうよ。












「アテにもなるからカニ味噌の軍艦巻き頼もか」ととーちゃんが言い、頼んだら、おや上にホンマもんのカニが。「贅沢やがな」と言いながらカニの身とカニ味噌をえぐってアテにし、最後にパクリといただきました。お寿司って嗜好性がはっきりするから、いろんなスタイルがあるよね。私たちはこんな風に(ある意味貧乏くさく)お寿司をいただきましたが皆さんはどんな風に楽しみますか? まあ少なくとも、私はタコに甘いタレは付けません。寿司は10人10通り、それがいいんよねー!