サイゾーは小さいときから噛むとピーピーと鳴るおもちゃを好みます。てか鳴らないタイプはほぼ無視、無反応なわかりやすい犬。少し前に買っていた魚の形の新巻さんも大層喜んでピーピーピーピー鳴らしまくった挙句、腹から綿を出して即死させよりました。千円が一瞬でパァ。泣きながら無残な姿の新巻さんを捨てようとしたら、とーちゃんが「ボク縫うとくわ。おいといて」と言う。なんて素晴らしいの。素敵。じゃあ遠慮なくお願いしますね、となりました。
これがその新巻さん。とーちゃんがチクチクと細かく丁寧に腹を縫い合わせてくれたので完品です。ほんと、持つべきは手先の器用なオットね。また千円拾った気持ちになるわ。
で、さっそくサイゾーの前に出してみました。最初は恐る恐る近寄って…
パクっ!
がっつりと捉えてピーピーピーピー。うるさいよ!
小休止したので新巻さんを取ろうとすると「ぶー」と文句言いよる。おんたホンマに性格悪いな。一人っ子ってこれやからイヤやわ。あっ、とーちゃんも一人っ子やけどな。
場所を変えて第二ラウンド開始。そんなサイゾーに目を細めながら「とーちゃんがきっちり縫うてるからどんだけやっても大丈夫だよー。かーちゃんは家庭生活学科だけど裁縫出来ないんだからねー」といらない情報を挟んだ挙句、
「♪キミに〜出来ることは〜ボタン付けと〜掃除〜♪」と昔の布施明の歌を口ずさむイヤミなおっさん。ええ、出来ませんよー、裁縫できませんー、針持てませんー。すんませんねえ、家庭生活学科だけどねえ。何やってたんすかねえ。
しかしとーちゃんの言うようにあれだけ噛まれてピーピー鳴らされたのにびくともしないタフネス新巻。ヨダレでビチャビチャにされても耐えてくれました。ここのところは晩ご飯を済ませて落ち着いた後に、思い出したように新巻さんと遊ぶのがサイゾーの日課になっています。うるさいよっ!