初出を済ませた月曜日の夜。翌日のお弁当の準備をしていつものように就寝しました。朝6時にサイゾーが「シッコ行きたい」と起きたのでトイレに連れて行き、私は白湯を飲んでもう一眠りしようとベッドへ。異変が起きたのはここから。気持ち悪いな、なんでかな、そんな飲みすぎてないのにな、と思いながらうつらうつらしていたところ、「もうあかん」となってトイレへ駆け込みリバース。これが朝7時。何事が起こっているのかわからないままベッドに戻るともう苦しくて仕方がない。「8時やで」と起こしにきた親父に「そんな場合やない」と言い、地獄の時間がはじまりました。
寝ていてもとにかくつらい。気分が悪いだけでなくどこかが痛いような気がする、息が上がる。「なにこれー」「しんどいー」「死ぬー」「あかーん」とひとりベッドでのたうちまわり、うわごとを言うしかない。スマホを見るのもしんどいなか、仕事関連の連絡を入れるのがやっと。救急車を呼ぼうかと考えながら1時間弱のタームでトイレに駆け込み、上から下から何から何まですべて出ていきました。もうカラッカラです。
お昼を過ぎてようやく落ち着きはじめ、まともな眠りにつくことができました。目が覚めたら15時半。近所の病院の診察がはじまっているので起きることに。ふらっふらになってうちのDr.Gのいる病院に着くと奥のベッドに案内された。ありがたい。Gは私の症状をひと通り書き出し、舌を見てお腹をさわり、「まずはインフルの検査をしましょう。お腹にくるインフルもあるからね」と検査するとこれは陰性。「そしたら多分ノロかロタウィルスですね。脱水してるから点滴しますね」とベッドで1時間液を入れ、ふらっふらで帰りました。
「ノロて。なんでやねん。どっから入ってきよってん」ととーちゃんに話し、胃が落ち着いてきているのでおかゆを作ってもらう。お茶碗に軽く一杯食べて薬を飲み、「ほな寝るわ」と寝室に戻ったとたん気持ち悪くなってトイレへ駆け込む始末。ええ加減にせえよノロよ。しつこいなお前。薬まで出て行ってしもたやないかボケ。その後仕事の段取りをつけて、夜に同僚がマイパソコンをうちまで持ってきてくれました。在宅勤務体制です。
結局水曜日と木曜日の2日間は家で仕事をしました。水曜日は体力なくて起きてるのもしんどかったけど、幸い胃腸ともに暴れることはなくなっていたので白湯を飲みながら仕上げないといけない原稿をなんとかやり切り、木曜日は企画仕事を仕上げてノルマはきっちり達成。こんなときでもできる子やあたし。食事は相変わらずまともに食べられなくて、おかゆや雑炊などをちびちび食べてました。木曜日の夜にはずいぶん落ち着いてきてやめていた酒(え?当たり前?)も復活(といってもチューハイ1本がやっと)させ、おかずも食べられるようになり、金曜日にめでたく出勤できました。
なぜ、いつ、どこから私がノロに感染したのかはわかっていません。日曜日の夜に食べた鍋の牡蠣があたったのか、年明けから5日間お腹を壊していた同僚から譲り受けたのか、他のふとした経路なのか謎のままです。でも確かなのは私の身体がノロウィルスに負けた、許したほど弱かったということ。年末年始の飲み過ぎで水分が不足していた、大掃除やらを頑張り過ぎて実はとても疲れていたことが要因だったのかもと振り返ってました。もうあんなみじめでしんどい思いはしたくない。みかんのゼリーの上のゼリーのところだけちゅるっと食べただけやのにお腹がピーとなる情けない思いはしたくない。ただ今になって思うのは、この件で身体が一掃され、本当の私の2020年がはじまったのだとポジティブに捉えています。