十杯機嫌 〜飲んで飲んで、たまに犬〜

酒好きふたりと酒嫌いな犬。

とらわれて。

メリークリスマス。三連休ですね。わたしは仕事がたんまりあるにもかかわらず、大掃除を現在の最優先事項としてお休みしています。昨日は朝から頑張りました。物が雑然とあふれてるストックルームを押入れからやり直し、古いものをぽいぽい捨ててスッキリ。そのあとは食器棚の中と外を徹底的に洗い出し、不要な食器を捨てて置き場所を再構築しました。やればできる子やりたい子。今日はこれからお出かけですが、明日もやります。明日は朝から美容院に行きますが、たったと家に戻ってやります。とーちゃんも昨日は頑張ってくれまして、台所の排水溝と窓をピカピカにしてくれました。助かるわあ。

 

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わたしが現在のミッションとしているのは、大型ごみ(今は粗大ゴミっていうのかな)の抽出です。普段捨てられないものをお金を払って取りに来てもらうこの制度、ともかく面倒なので一回で済ませたい。扇風機、電気ストーブ、ホースなどがすでにあって、これらを捨てた後に「うわ!これも捨てたかった」と出てこないように絶対にしたい。そんな痛恨のミスは許さない。なので昨日の段階でもう洗い出せたとほくほくしていたら思わぬところから追加が出てきたのです。

 

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「かーちゃん、さっきお風呂洗ってて気づいたんやけど、もう風呂の蓋あかんな」「そうなん?」「くるくる折れ曲がるところが割れてきてるわ」「ニトリで買うか?でも送料無料は7000円以上やで。風呂の蓋ってそんなにするかな?」と調べたらだいたい3000円から4000円が相場のよう。「amazon先生で探してみて。もちろん送料無料のプライムやで」と親父が探したところ、ニトリに送料700円付けてトントンな感じになるらしい。世の中ようできてる。「あんた、ニトリで何か欲しいもんないんか?」と親父は言うけど、よう考えようや、700円を惜しんで4000円近くいらん買い物をする必要がどこにある?なぜ人はこんなに送料にとらわれてしまうのだろうか。

 

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「それよりとーちゃん、買うなら今や。風呂の蓋なんて普通ゴミで出されへん。大型ゴミに一緒に出してしまわなあかん」「そらそうやな」「なので今すぐ買うて。そのニトリの茶色い蓋でかまん。買うてしまえ」とポチ。我が家の到着は木曜日になるらしいので、大型ゴミに来てもらう日は金曜以降になるな。役所に電話してこの日に来てって粘らないかん。しかしここまでくると大型ゴミに対するとらわれもひどい。こんなシステムやめていただきたいわ、ほんと。

4億5千万をつかんだ男。

この前いつものようにとーちゃんと晩ご飯を食べていたら「かーちゃんあのさ、明日の朝走りに行きたいんよ」と言う。はい、いつものことやないですか。とーちゃんは1ヶ月100kmを目指してスロージョグを朝早い時間からしているのでいつものことやしなんてぇことはない。「ただわたし今週掃除当番やから8時45分には帰ってきてや」「それは間に合う。大丈夫や」「ほならいつも通りのことやん。なんなん」と言うと、もぞもぞと親父は切り出した。

 

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「あのさ、とある占いでな、僕はこの3週間以内に新しいことを起こしたら、その後12年安泰に暮らせるらしいねん」「うん」「それは朝早くに行動した方が良くて、なんと、なんとやで、日頃から鍛えてる人の方がええらしいんよ。これはな、僕に年末ジャンボを買えってことなんよ」「はあ」「だから明日の朝一番に宝くじ買いに行ってくるわ。梅田に8時から開いてるところがあるからそこに行ってくる。かまへんか」「そらかまんで。いっといでぇな」

 

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親父は翌朝早朝から走りに行き、思い通りに年末ジャンボを1万円分購入。「これで安泰や。もうやりたいようにできる。それで考えたんやけどな、4億5千万のうちの5千万はこのマンションのリフォームに当てようと思ってるんよ」「ほんだらここに住むつもりなん?」「いや、このマンションを綺麗にして妹のアオコに貸すわ」「そうなん。わたしらはどこにいく?」「それはこれからゆっくり探すがな」とすっかり当たってるデンの親父。でさあ、気になってることがあるんやけどいいかな?

 

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「あんたの見たその占いってなんや」「いや、それは言われん」「どうせYahoo!占いやろうが」「いや、それは言われん」「射手座で調べたか?それとも血液型か?A型さんか?」「それも言われん」らしい。怪しい。どこにこれ信じるところがある?「そんなに当たってる自信があるんやったら、年末ジャンボの当選会のときにきちーっと確認するんやろうな」「それはしません」「は?当たってるんでしょうが。なんでやねん」「僕はサマージャンボの発表のときに年末ジャンボを確認してこの間をゆっくりじんわり楽しみたいのです」。だそうな。結局いつも通りに宝くじ買いたい親父が仕込んだフェイクか? まんまと1万円使われただけか? ええか親父よく聞きなさい、あなたはわたしと結婚できたという以上の宝くじはないのです。絶対当たりません!

年末のお買い物。

年の瀬ですね。我が家ではとーちゃんがアレがいるコレを買い替えたいとプランを立て「ニトリと無印とユニクロに行かなあかんのよ」となってました。結局この三店を巡ればなんでも揃うわけですね。ところがこの三店がひとところに揃う場所はそうそう無い。我が家から近い場所に唯一あるのが天満橋。そう、シティモール略してシティモ。昨日ようやく行ってきました。

 

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「まずは一番上に行こう」とユニクロにむかい、親父のぬくぬくスエットセットと私のぬくぬくパーカー、トイレ用スリッパを購入。なぜか親父はトイレのスリッパを「ユニクロのがええんよ」と思い込んでる節があるんやけど、まあかまへん。そこはこだわらん。次に1つ下の階に移動してニトリへ。「お風呂の椅子とオケを買い替えるで!」と風呂売り場に行って目星をつけていた商品をチェック。風呂椅子の高さが5センチ刻みであるので、すべてを実際に試してみるとやっぱり高い方が立ち上がりやすいGGIとBBA。「値段は高くなるけどコレやな」と一致してクリアな素材のタイプを選びました。キッチンマット、親父熱望のラグ用テープをひと通り買って(ちなみにネットで買うたら7000円以上で送料無料な)、さあ無印へ。

 

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化粧水と化粧用のコットンを買えばいいだけのはずが、かわいい寝間着を見つけてしまった。しかし6000円もする。高い。「どうしようかなー。ネルの素材はイヤやねんなー。フリースなんてもってのほか。やっぱりコットンなんよねー」と悩んでいたら「好きなん買うたらええやん」と親父が言うので「あらそう?」と贅沢しました。あとは私の室内用スリッパを買ってほくほくで買い物終了。あとはクリスマスまでにサイゾー用のぬくぬくクッションを探してあげようと思ってます。これはamazonで充分ね。

 

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さて、問題はここからです。買ってきたこれらのモノたちを親父は頑として「正月まで使いませーん」と言い張る。ちょっと待てぃ。今使ってる風呂椅子とオケは年内に大型ごみで出すやろ。ほんだら椅子とオケは無くなるわけや。どないすんねん、地べたに座って洗うんか?と聞くと「そないしたらええがな」と言いよる。何が悲しいて昔の侍みたいにしゃがんで身体洗わなあかんねん。私のスリッパも「すぐ使うな、正月まで待て」と言う。足元冷えるから買うたのになんでやねん。とこんな風に買ったはええけど、まだまだ揉めそうな年末です。

吐いた犬。

金曜夜の定例ミーティングを終えて席に着き、スマホを開くととーちゃんからLINEが。見ると「サイゾーが吐いた。しんどそう。できたら早く帰って来てやって」とある。は?吐いた?あんなに元気そうやったのに?と思い、急いで電話すると「大量に胃液を吐いてそのまま転んで立てなくなった。いまは寝てるけどぐったりしててしんどそう」と言う。えらいこっちゃ。やばい。すぐに「ごめん、サイゾーがぐったりしてるらしいから病院行ってくる」と駆け出した。自転車を置いてタクシーで家に向かった。虫の息のサイゾーを思い浮かべてドキドキする。

 

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家に帰るとサイゾーはソファの上で寝ていて想像していたほどぐったりもしてない様子。まずはひと安心。とーちゃんに今日の様子を聞いてサイゾーを抱き上げ、またまたタクシーでテンダラー先生の病院へ向かう。するとあいにくテンダラーはお休みらしい。残念すぎるけど仕方ない。代わりの先生が診てくださることになり、診察室に入る。すると現れたのは恰幅がよくて色黒の若い男性の先生。獣医というよりまるでうみんちゅや。今日の出来事をひと通り説明したら「考えられるのは胃腸炎、もしくは膵臓や腎臓などの疾患からの嘔吐、そして誤飲ですね」と冷静に話すうみんちゅ。「誤飲は無いと思います。家に1日いましたし」「では胃腸炎か内臓疾患かですが、このまま様子を見る方法もありますし、内臓疾患かどうかを調べるために血液検査する方法もあります」。年も年やし不安の種は潰しておく方が良いに決まってる。「血液検査してください」と即決した。

 

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1日何も食べてなくて(お昼を食べなかったらしいからこのあたりからしんどかったんやな)、嘔吐で体内水分も少ないので血圧が低くなかなか血がポタポタと落ちてこない。後ろ足と前足からも血を取って検査したところ「リパーゼ」という膵炎の疑いのある数値が500以上を弾き出している。「お母さん、この数値は胃腸炎でも上がる数値です」「はい」「このままではどちらの疑いもあるため、今夜は絶食してください」「はい」「明日はご飯を半量にしていつものフードを与えてください。もし食後にまた吐いたら膵炎の可能性が高くなります」「はあ」「吐かなくても日曜日にもう一度連れてきてもらえますか?再度リパーゼの値を確認します。下がっていれば胃腸炎になります」「わかりました」とそのあと皮下点滴をしてようやく帰宅。帰ってからのサイゾーは点滴が効いたのかワンワンと動き回り「メシくれやー」と元気で「お前は絶食なんだよ」「吐いたら膵炎でソク入院なんだよ」と言うて聞かせるものの言うても聞かん。犬だから。

 

 

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さて土曜日。丸一日なにも食べてないからかなりお腹が空いてるやろうと早めにご飯をあげたものの食べない。食べようとするも食べない。はて。私は外出の用事があるのであとはとーちゃんに託して出たところ、午後になってご飯を食べた!そして吐かなかった!と連絡が!良かった。これで膵炎やないやろう。サイゾーでかした!

 

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日曜日の朝、病院に連れて行きようやくテンダラー先生に診察をしてもらえた。血液検査をしたところリパーゼは80台にダウンしていて膵炎の疑いはきっちり晴れた。無罪潔白!「急性胃腸炎ですね。でもまだ胃が腫れてるなあサイゾーくん」とテンダラーサイゾーのお腹をしっかりと触りながら言う。こういうところが安心なんよなあテンダラー先生。うみんちゅ先生も良かってんけど、あの人一度もサイゾーの身体触ってなかったもんなあ。「3日分胃薬を飲ませたら治ります」と言われ、安堵して病院を出ました。

 

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さてこの犬の急性胃腸炎。なんでこんなんに罹ったのか聞いてみたら「季節の変わり目にはよくありますね。あとはストレスとか?他のワンちゃんと接触してないならそういうことだと思いますよ」やって。お前毎日ぬくぬくした生活で季節の変わり目て。ストレスて。どういうこっちゃいほんま。

 

 

また12月がやってきた。

ニヤニヤしながらスマホを眺めていると何となく気配を感じたので目線をあげたら驚いた。そこに12月がいた。「い、いつのまに!」「いやもう丸一日こちらにおりましたけどね、あなた全然気づいてくださらなくって」とこれまたいつのまにか緑茶をすすっている。「ああそれ、先週の親父を止めるなパーティの動画ですか。楽しそうで何よりです」「おかげさまでとてもおもしろかった」「そうでしょうそうでしょう。あなたあたしの一年前の忠告をなにひとつ活かさずにこのパーティの準備に勤しんでおられた」「嫌味ですかそれは」「ほんの少し」「いやだってこれだけのドッキリを仕込むとなるとそれなりに準備が」「わかりますわかります。皆まで言わなくてもわかります。Tシャツひとつ発注するのも面倒なものですから」とうなずく12月。「で本題はここからです。あなた去年私に文句をおっしゃいました。来るのが早すぎると。なので私はあなたにご提案しました。おせちとお歳暮の手配や大掃除を早め早めにやっておけばいいと。なのにあなたは私を無理やり眠らして無きことにしようとなすった」「あのときはすみませんでした。ほかに方法が思いつかなくて」「まあ、いいでしょう。過ぎたことをつべこべ言っても意味はない。要は今年はどうするのかってことですよ」とポンと膝を打つ12月。

 

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「で、何かひとつでも済まされてるんですかね」と私の顔をぐいっと覗き込んでくる。「まあ、やってないわけじゃないです」「何を?」「えーっと、とーちゃんに蒸気で掃除できる機械を買ってあげました」「他には?」「そうそう、昨日九条の鶏肉屋さんでお正月用の鴨肉を予約してきました。今回はフグを止めて鴨鍋にするの」「ほほう。で?」「あとは、、、何もしてないです」と小さくなっていると12月のやつ背筋をぐんと伸ばして「私が来たということは今年ももうあと1ヶ月しかありません。どうするおつもりで?」と責めてくる。来週の日曜は家族で集まる予定があるので本気出すのは15日から。うちはとーちゃんが家にいるので平日も頑張ってくれるはずと言うと「そんな曖昧な予定であなたがやりたい大掃除がきちんとできるのか、年賀状はどうするのか、あたしは不安しかありませんよ」と名古屋土産に買っていた味噌饅頭をかじりながら「ははん」と言う。

 

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「12月さんあのね、あなたに不安を感じてもらう必要はないと思うんですけど」「おやま、逆ギレですか。あたしゃあなたのこの1ヶ月を心配してわさわざ早めに来てあげたというのにこの言われようだ。じゃあ勝手になさい。どうなってもあたしのせいにしないでくださいよ。それだけ言いに来たんですからね」と味噌饅頭の包みをぎゅっと握ってぽんと置きスタスタと出て行った。くっそ12月め。覚えとけ12月め。あんたなんかあっという間に過ぎてしまうんや。やるで大掃除!年賀状も早めにやるで!とーちゃん頑張るんやで!

親父を止めるな!

ずいぶんご無沙汰の更新となりました。いやー忙しかったのよ。仕事はもちろんですがプライベートでもね。さーて何から話せばよいかな。あれは9月くらいのことだったと思います。仲の良いメンバーをLINE部屋に招待して、私からあるお願いごとをしました。「とーちゃんがこの11月の誕生日で還暦を迎えます。なので皆さんとドッキリパーリーを仕込みたいと思います。協力いただけますか?」と。みんなが賛同してくれて、この2ヵ月余りこそこそとこのパーリーの仕込みをしてきました。パーリー名は世のトレンドを踏まえて「親父を止めるな!」。さーて何を仕掛けましょうかねえ。

 

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場所はいつもお世話になっている京都のワインバー「カヴァレッタ」さんに決定。みんなの予定を合わせて24日開催となりました。お声をかけたのはここ数年実際にとーちゃんと会って遊んでくださっている方々で、東京メンバーにも声をかけました。いつもの世田谷、ガロ&ヨーコ夫婦、呑兵衞さん、マコト。関西からはいつものメンバーが顔を揃えてくれることになり、長野旅でお世話になった兵庫にお住まいのケイさん、三重松阪在住のトモヤくんも参加してくれることに。イラストが上手なトモヤくんに親父の顔を描いてもらいTシャツを作りました。還暦なのでもちろん赤。ね、めっちゃかわいいでしょ?このTシャツ。でもこの日以外どないすんねんという迷惑Tシャツ。ま、ええか。

 

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こうして見ると赤で壮観。良いわー正解やったわー。さらに仕込みとして、ガロさんと私で新曲を作りました。2人で作ったのはその名の通り「親父を止めるな」で私が歌詞を担当。親父から聞いた話や実際に起こったことをベースに3番まで書いてファンク調のカッケー曲に仕上げてくれました。まずは聞いていただきましょう。

 

https://youtu.be/MbzxYd9MTNg

 

俺は知っている(You know!)
何でも知っている(I know!)
織田信長
秀吉に
つけたあだ名を知ってるかい?
それは
ハダカデバネズミ
(ユーノー アイノー ユーノー アイノー)

 

俺はモテている(You know!)
女がついてくる(I know!)
同志社大学
卒アルの
写真を撮れなかくなったわけ
女子が
集まりすぎたから
(ユーノー アイノー ユーノー アイノー)

 

俺は狙われている(You know!)
俺は知りすぎている(I know!)
あの街角の
ビルの上
ライフル構えたスナイパー
やばい
俺を狙ってる
(ユーノー アイノー ユーノー アイノー)

 

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ユーノーアイノーが耳に残る名曲ですね(自画自賛)。ガロさんはこれ以外にもう一曲作ってくれて、親父のスキー伝説をテーマにした「黒いイナヅマ」も披露してくれました。ほんとサイコー。

あとの仕込みは世田谷の変装です。カヴァレッタさんの新しいスタッフとして変装してほしいと世田谷に頼みました。「シモンハジメ」という料理人志望のコミュ障というキャラクターをつくり、ヅラやヒゲやを研究してくれたんやけどこれがもうおかしくて。変装したシモンがバイトとしてカウンターの中にいて、他の東京組とトモヤくんは別のところで控えててもらうので関西組のまゆみちゃんに付いてもらい、いつもの持ち寄りワイン会のテイでスタート。ちょろちょろ現れるシモンに笑いをこらえながら、シモンが親父にバレないかとヒヤヒヤ。そこでくたりー起点の「グラスが汚れてる」というちょっとしたいざこざが起こると同時に東京組が歌いながら入ってくる!というプランでした。後で聞いたらシモンが世田谷って親父気づいてたらしいわ。ヅラとヒゲのさらなる研究が必要なようです。(またやるんかい)

 

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大阪組もドッキリさせようと、あえて不参加を伝えておいて後から入ってきたマコトは、自分で手描きでニセTシャツを作ってきました。ワロタ。お店の湊さんとウニちゃん、このドッキリプランに協力してくれたその他の皆さん、ほんとにほんとにありがとう。もう親戚がほとんどいない親父にとって、このメンバーは血のつながり以上の大切な仲間です。みんなにも「楽しかった」「一緒に仕掛け人になれて良かった」と言ってもらえてほんとうにうれしい。これからみんなに撮ってもらった動画と画像を集めてスペシャルDVDとフォトブックを作ろうと思ってます。これも参加協力いただいた方へのお返しプレゼント。ニヤニヤしながら動画をチェックして、思い出になる記念品にしたいと思ってます。

 

ほんとみなさん、私のワガママに付き合わせてすみませんでした。でもサイコーの1日になりました。親父もたいへん喜んでおります。ありがとー!

 

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良いまち。良い休日。

昨日は昼酒しようと家から歩いて15分ほどの蕎麦屋さんに行きました。ご夫婦でされている小さいお店でお蕎麦が美味しいのはもちろん、一品もいろいろあって程よくつまんで酒を飲み、最後にお蕎麦で締めるという最高の時間が楽しめます。おかあさんもユニークな人で私たちを覚えてくださっているし、昨日は祝日なので念のため電話を入れて営業を確認してから行ったら、きちんと席を確保してくださってました。ありがたい。

 

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なにわ筋の銀杏が目の前に広がる二階席のロケーション。都会の真ん中にいるとは思えない静けさです。「ほんと気持ちいいね」とまずはビール。たまらない幸福感。休みはこうでないといけません。

 

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脂ののった秋刀魚をほちりほちりしながら日本酒をいただく幸せ。こういうのが一番いい。私にとって一番の贅沢やと染みる。「ありがたいねとーちゃん」と年寄りふたりしみじみ。この秋刀魚、苦い内臓はとーちゃんの好物なので、私は身を堪能しました。きれいに骨だけになっておかあさんもびっくりしてはったわよ。

 

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この後難波に出て日本酒の居酒屋にでも行くか、と予定してましたがお腹いっぱい幸せになったので「もういいやん。ぶらりして帰ろうよ」と予定変更。近所のワインショップで今度の持ち寄り会のワインでも選ぼうかと向かいます。まだそんなに銀杏は色づいてないけど青空とのコントラストが美しい。

 

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近所にある倉庫のようなワインショップで「たっか。これ700円ほど高いで」「大きい声で言いな」とやいやいしながら4本セレクト。ここでワインを買うとコーヒー無料券がもらえるのでテラスでコーヒータイムです。「かーちゃん、このコーヒー酸っぱい。なんやこれ」「そういう豆なんやろ。アイスも酸っぱいで」とタダのコーヒーに文句垂れる酔っ払い。さてサイゾーを迎えに行こうかと席を立ち、

 

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あれま、ついつい途中にあるエスプレッソバーに寄ってしまいました。ワインはやめたらしいけどカクテルはあるのでまたまた乾杯。お兄ちゃんひとりでやってはるこのお店、エスプレッソが美味しくてこっそり有名なの。「久しぶりですねえ。どないしてはるんですか」「ボクすっかり主夫やってるねん。これでも毎日大変なのよ」とか話してたら、カウンターの奥から「こんにちは」と女性の声が。あら、マルケ料理のオーナーさん。お久しぶりです!またお店に行きますね!とまたまたやいやい。「ほんでさあさっきそこでもらったコーヒー、やたら酸っぱいねん。どない思う?ポン酢入ってるんか思たで」「いやあ、あそこはそういう豆を敢えて入れてるみたいですよ」「いわばコーヒーもフレーバーなわけやね」とお話しして最後に本当に美味しいエスプレッソをいただいて店を出ました。ごちそうさまでした。

 

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珍しくパン屋に寄ってサイゾーを迎えに行き、早い時間に帰宅。楽しかった。(酸っぱいコーヒー以外は)どれも美味しかった。この町は本当に豊かやと思う。そしてそういう町にいろんな知り合いがいて「こんにちは」と挨拶しあえる関係があるのが何よりうれしい。17年この町に住んで根を張って住民になれてることを誇りに思う。先日うちのヤング女子が東京の人と結婚して向こうで住むことを不安がっていたとき「その町を早く好きになりや。お店の人と話をして、顔を覚えてもらって、ちょっとずつ挨拶する人を増やしていくんやで」と話したけど、そうしてくれたらいいなと改めて思う。昨日は難波に行かなくてよかった。しみじみと良い休日になりました。