十杯機嫌 〜飲んで飲んで、たまに犬〜

酒好きふたりと酒嫌いな犬。

パーマあてたら洗たらあかん。

あと1週間でゴールデンウィークですね。4月ももう終わり。我が社は昨年と同じ9連休なのでもうお尻が浮きまくってます。とーちゃんとどのように過ごすかを議論して

●大津日帰りぶらり旅

●マメノキさんピクニック

●ひとりで映画鑑賞

のみ決まってます。えーまだ6日も残ってるやん。どーすんのよ。うひひ。今週は粛々と仕事を片付けて、一点の曇りもない9連休にしないとです。

 

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さて久しくブログを更新しない間に、髪型を変えました。「やるんやったら思い切ってやっといで」と親父に言われ、チリチリパーマ復活です。ヘアスタイリストのエイジ(私と同い年でパツキンやったで)に「パーマで後ろを刈り上げてブロックみたいにしますか?」と提案されたけど、一気にそこまでやってしまうのはさすがにためらい「それはまたにしよか。プロセスを踏みましょう」と一旦チリチリのみに。この夏にはカットしにいこうと思ってます。

 

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サロンを出て、とーちゃんと落ち合ってイタリアンでランチして、家に帰って「風呂入ろ」と思ったときにはたと気づいた。パーマあてたら(大阪弁ではパーマは「かける」んちゃうで「あてる」もんなんやで)頭洗ったらあかんのやったっけ?と。パーマ液が落ちるからシャンプーしたらあかんとか言うよね。しかしかなりパーマ液も進化しとるで。エイジも「パーマの手順が変わるほどではないけど液は随分良くなってます」て言うてたし。ツイッターに何気なく「頭洗ったらあかんのやっけ」と書いたら、いろんな女子から「あかんでー。流すだけにしいやー」と返信が。そうか、そうなんか、と思いつつ風呂って、ボケーっとしてたんやろな、つい洗ってしまいました。そのことをまたツイッターに書いたら「洗ったん!?」「あかん言うたのに」とあっちこっちから避難轟々。そんなにアカンことしたんかワシ。すすすみません。もう心に刻んだで、「パーマあてたら洗たらあかん」リピートアフターミー!

 

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しかしこのチリチリ頭、とてもナイスなんやけどやっぱりガリガリボディにこそ似合う。ZARAのモデルのような鉛筆みたいなボディにこそかっこいい。なので決めました。8月の盆休みまでに3キロ落とします。今年こそ頑張ります。たった3ヶ月、なんとか辛抱できるやろ。まずは活動量を上げるための策を考えなければ。ファンキーなBBAめざしてやるでー!

 

 

甥っ子姪っ子への手紙2

早いものでこの春から王子は高2、姫は中2になったんやね。進級おめでとう。楽しい時期やな。何やっててもケラケラする年頃や。いいなあ。ねーねーにもあなたたちのお母さんにもお父さんにもそんなときがあったんやで。一生の友だちに出会って、毎日泣いたり笑ったり怒ったりしてた。1日は長くても学生時代はあっという間に過ぎてしまうから、大事に毎日を過ごしてください。

 

こないだのニュースで、相撲の土俵で倒れた市長を救命処置した女性数名に対して「女人禁制の土俵から降りなさい」ってアナウンスされたのあったやん?あれあなたたちどう思った? 違和感はあった? ねーねーはまずね、ためらいなく駆け寄った女性(医療関係者なんやろね)が素晴らしいなと思ったな。かっこいいよね。ねーねーはこんな仕事なんで「どこかにコピーを書ける方はいらっしゃいませんか」と緊急事態で呼ばれることはないから仕事を人助けに活かせることはまずないやん。偉いなあ、素晴らしい仕事やなあと思った。そしてあのアナウンス。長年にわたって継承されてきた相撲のルールやから、とっさに「アカンこと」として止めたんやろな。ではなんでこのニュースがこんなにもやもやしたものになるんやろうか?

 

倒れた人を助けるという目的で土俵にためらいなく上がる人、立ち入ったらあかん所なので注意する人。これはそれぞれが自分の役割を果たしているからどちらも「悪い」わけやない。けれどこのとき何を優先すべきことなのかを考えたらもちろん「救命」や。「入ったらあかんていうてる場合か」というのが多くの声やしねーねーもそう思うけど、「女性が土俵に上がっても良いケース」を考えてなかった相撲協会が一番アウトやったんやろうと思ってる。昔は女の人の医療関係者が少なかったんかもしれん。観客もほとんどが男性やったんかもしれん。その古い時代の当たり前を見直しもせずそのまま引きずってるからこんなことになったんやろう。そして相撲協会に染み付く「決まりごとであるルールを守る」ことが一番の目的になってることが、一番の問題なんやと思う。

 

その行為がなんのためのものであるのか。仕事も勉強もクラブの練習も、それをきちんと腑に落としとかんと、やってることがいい加減になるしきっちり身につかん。さっきの「ルールを守ることが目的」になっても何にも意味ないのと同じやな。特に仕事になると、やってるうちにいろんな人が口を挟んできて振り回された結果「あれ?こんなことになる話やったっけ?」とゴールを見失うことも結構ある。目的という軸をしっかり定めたらやるべきことは具体的になるし能動的に取り組めるもの。どんなこともやらされて文句言いながらグダグタするなら、やる意味を見つけて工夫しながらやる方がおもしろくなるに決まってる。どうせやるならその方がええねん、絶対に。

 

王子、あんた去年の冬のお家の大掃除のときにえらい文句たれてたそうやな。やらんでええやんて?アホいいな。自分らが毎日暮らす大事な場所を家族全員で年にいっぺんくらいきちんと掃除するのに意味がないわけないやろう。綺麗になった窓が、床が、コンロがどれだけ気持ちいい?掃除ひとつにも頭を使って「どうしたら早く綺麗になるか」考えてやってみ。こんなこともおもしろの対象になるんやで。

 

話は戻って、あの市長さんはご無事だったそうで、救命された女性たちも報われたね。良かったね。救命処置は1分でも遅れたら命に関わるからほんともたもたしてる場合やないらしい。だからねーねーもAEDの使い方を習っておこうかと思ってるねん。なんやったら一緒に行こうよ講習会。こういうことでもできることを増やしておくことはきっと無駄にならんと思うよ。

 

 

ブイヨンのこと。

コピーライターの糸井さんが犬を飼い始めた話は自然とほぼ日で目にするようになって、書籍も購入してベイビー時代の「ニコちゃん」から「ブイヨン」という名前に変わっていったのも見守っていました。そう、まるで近所のおばちゃんがときたま目にして「かわいいねえ」「大きくなったねえ」と目を細めるような気分でブイヨンの成長を見ていました。うちの犬よりも2歳ほど若いけど、やっぱりお金持ちのお子な感じがぷんぷんしていて、幸せな犬やなあと思ってたな。着ているお洋服もお家のインテリアもどれも素晴らしく、うちのサイゾーのビンボーくささに笑えたものです。

 

ブイヨンが亡くなったと知ったのは先週の木曜日のことでした。1年ほど闘病をしてたことも知らなくて、てっきり幸せな余生を過ごしていると思ってたのでいろんな意味で驚きでした。いや、驚く以上に気持ちがざわめいた。ああ糸井さんも樋口可南子さんも、大変な思いを長らくされてたんやなあという気持ち、ブイヨンがいなくなってしまったんだという事実への落胆。近所のおばちゃんにとってもショックの波がじわじわときました。と同時にヨボヨボな足取りで目の前を通るうちの犬がいっそう愛おしく感じられたのは正直な気持ちです。

 

一度も会ったことのない犬にこんな気持ちになるのは、ブログ犬で有名だった富士丸くんのときもチコちゃんのときも同じでした。犬との接し方や見つめかたをときには学び、参考にさせてもらっていたので、私がサイゾーにしていることはこうして生かされているのかなと思う。糸井さんがマーキングをするブイヨンのことを「お手紙を読んで書いているのだ」と表現されてたときになるほどと手を打ったし、溺愛してるのに適度な距離感を保ちながら観察眼をもつスタイルも良いなあと思っていました。闘病期間が長かったようなので、覚悟の時間は十分にあっただろうと想像するし、少しは荷がおりたところもあると思う。でもこれからしばらくがきっと辛い。いなくなったぬくもりを、抱きしめることのできない侘しさを、使い手のいない食器やおもちゃを、どこにぶつければいいのかと途方に暮れてしまうと思う。きっとこれを消化するのに時間がかかると思う。うー泣けてきた。犬、いや動物と暮らしはじめて最も恐れることを乗り越えられる自信はどこにもないけど、サイゾーが喜ぶことをできるだけしてやりたいという気持ちを新たにしました。ブイヨンどうぞ安らかに。いつかサイゾーがそっちにいったら、仲良くしたってください。大好きなボール遊びがめいいっぱいできるといいね。

 

 

 

ハルが来た。

ノックが聞こえたので扉を開けるとそこにハルがいた。「こんにちは。お待たせしてごめんなさい。なかなか行かせてもらえなくて」とパステルのパンプスを脱いでそそっと並べ直し、私のところにやってくる。「気配は感じてたよ。もう1ヶ月も前から。なのに遅かったね」と言うと、「そうなの。冬の低気圧がしつこくって。冷たい雨が続いたでしょう。あの人ほんとしつこくってキライ」と微笑む。誰からも好かれるハルらしい笑顔。さすがに知り尽くしているのだ、自分がみんなから望まれていることを。

 

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ハルはソファに腰掛けてよく冷えたペリエをひとくちつける。そういや12月がここで寝そべってからもう4ヶ月近くになるのかと記憶がかすめる。「で、わたしはどうしたら?」と聞いてくるので「そのままでいい。この感じで出来るだけ長くいてほしい」と言うと「それは難しいかも」と顔を曇らせるハル。「私は桜を咲かせるのがまず一番の仕事。簡単なことのように思われてるけどこれでも結構大変なの。なんといっても日本中を巡らなければいけないからね。それが終わったかと思ったら蓮華。でも蓮華はまだ数が少なくなってるからいい方ね。ああ、さっきもたんぽぽを咲かせてきたところなのよ」とペリエをまたひとくち。ハルはみんなから愛される人気者なので、ひとところに長く居られないのが難点。多くを望んではいけないのかもしれない。

 

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「大丈夫よ。しばらくはこのあたりにいるから心配しないで」と私の気持ちを見透かすかのようになだめるハル。紅茶とクッキーで談笑しながらおだやかなときが流れ、日が落ちていく。そろそろ夕ごはんの支度でもと思っていたら「ごめんなさい。そろそろ私行かなくっちゃ」と突然立ち上がり、スプリングコートをはおり「そんな顔しないで。必ずまた来るから」と私の頭をなでるハル。パンプスを履いてくるりと振り返って私の手を握り「それじゃあ、また」と扉を開けて出て行った。クシュンとくしゃみをして両手をポケットに突っ込む。夜のハルは気まぐれで冷たい。

ふたりでセンチュリー。

どうもはてなブログでは自分たちで撮った動画をアップできないらしい。うーん残念。聞いていただきたい曲がいろいろあったのに。実は先週の土曜日、私と東京の友人であるガロさん(イケメン男性やで)との「ふたりでセンチュリー」パーティを開催しました。ガロさんは私と同い年の50歳でふたり合わせて100歳となるので、この度ガロ&ヨーコ夫妻に大阪に来てもらってささやかなパーティを行うことになったのです。さーて企画をどうするか、と、このメンバーではおなじみになっているオリジナルソングの制作に1ヶ月前ほどからせっせと励んでおりました。

 

 

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新曲のタイトルはそのまま「ふたりでセンチュリー」。私が粗の歌詞をつくり、とーちゃんが粗の作曲をして、私たちが歌ってる動画を撮ってガロさんに送信。プライベートでバンドのギタリストをしているガロさんが編曲と精緻化をして曲が完成していきます。ときにはFaceTimeでリアルにやりとりしながら「ここはもっとこうしたいんよ」と生意気にもオーダー。そんなことを繰り返し、完成したのがこの度の新曲「ふたりでセンチュリー」でした。ああ、せめてガロさんのデモテープだけでも皆さんに聞いてもらいたかった。はてなブログめ。

 

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パーリーの場所はいつもお世話になっているマメノキさん。昼から特別に貸し切らせてもらい、総勢10名ほどのこじんまりとした、でもにぎやかな会となりました。最初はそれぞれめいめいに飲んで食べてしゃべってのフリータイム。その後私たちのLIVE SHOWへ。これまでこのメンバーで作ってきた往年の名曲、世田谷氏のヅラ疑惑をブルージーなメロディとマッチさせた「雨はキライ〜ヅラっヅラ〜」や、とーちゃん&ガロさんセッションによる営業マンの嘆きを叫ぶ「売れませんブルース」、酔っ払ったヨーコが京都の河原でワインボトルをラッパ飲みしてたときに生まれた「酔う子のブルース」など自画自賛の名曲のオンパレード。そしてもうひとつの新曲、とーちゃんによる「ペリカン」も披露。これは以前、うちの田舎の高知県須崎市安和の海岸にほんとにペリカンがいて、その孤独な姿を調べにのせた名曲なの。なんやったら今年の紅白狙ってるの。とりあえず歌詞だけ載せとくな。なんせはてなブログは自分で撮った動画アップでけへんからな(←しつこい)。わざわざYouTubeに上げるかい。

 

ペリカン

寄せては返す、この波が

私の足跡を消してゆく

遠くの島影見つめながら

思い出すのはアフリカ

 

たどり着いたこの町の

浜辺で翼広げて

いつか飛び立つことを夢見て

思い出すのはアフリカ

 

そうさ私はペリカン

白い翼のペリカン

そうさ私はペリカン

この安和のペリカン

 

 

どうよ、泣いた?実際聞いたらジーンとするねんで。今年の夏に安和に帰ったらペリカン探してみる。見つけたら動画に撮って今度こそYouTubeに昔のカラオケみたいな動画上げるわ。せやけどペリカンまだおるんかな?

 

 

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そしてLIVE SHOWはラストソングの「ふたりでセンチュリー」へ。あえてポップなメロディに仕上げ、みんなで歌ってもらいやすい曲にしました。この後はガロさんが流しのギターの人のようになり、みんなで懐メロを歌う展開へ。もうなんでもありのにぎやかさ。みんなで大声で歌って騒いであっという間に5時間が過ぎました。

 

 

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今回はうちの出不精なお母さんが珍しく来てくれて(妹たちががんばって連れてきてくれた)、私がどれだけ素敵な仲間に囲まれているかをわかってもらえたかなと思う。仕事以外にもこうして50歳を祝福してくれてる人がいることは、とても幸せなことです。このケーキも京都の友人がわざわざ送ってくださったそうです。おおきに。とても驚いたしありがたかったです。ということでお母さん、50歳の夏休みはどないしても高知でペリカンを探さないかん。一緒に見つけて動画撮るで〜。

 

広島の扉を開けて。

この金曜日は福岡、その日に移動して広島に入り土曜は広島でお仕事でした。ということは広島の夜を満喫できる素晴らしいプラン。私とクライアントの男性(Aさん)との2人での移動で、Aさんもお酒好きなので「広島の夜をどうしようか」というのがうれしい悩みの種でした。事前にツイッターで友人の酒飲みから情報を仕入れておき、エキニシあたりにいろんなお店があるらしいとのことだったので「行ってみましょうか」とホテルを出発。宿泊先から歩いて10分程度でした。

間口の狭い、小さなお店が軒を連ねる下町感覚のエリアで、よく見ると最近出来たような立ち飲み系が多い。ガラス張りの奥にはキラキラと輝くワイングラスに談笑するヤングの姿が見える。「違う。これじゃない」と私がつぶやくと「え、そうなんですか?」とAさん。「やっぱりこの町の深いところに行かんともったいないです。私に任せてもらっていいですか?あたし、鼻が効く方なんで」と一方的に決めて、「よし決めた。最初はここにしましょう」とドアをオープン。

 

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カウンターで8人くらいマックスの小さなお店で中には後ろ髪の長いパンチのきいた風のママさんがひとり。ところがこのママ、声がかわいくてとてもやさしく大阪から来た私たちを迎えてくださいました。カウンターにはママ手作りのお惣菜が並び、乾杯の後いくつか選んでいただくことに。

 

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うんまい。広島のひじきでかい。ママ料理上手。「美味しいです」とパクパク食べながら談笑し、おでんをいただいてみるとこれまためちゃくちゃ美味しい!おでんやで。せやけど牛すじをたっぶり入れて煮込んであるから出汁の甘みが出尽くして大根もとろとろ。「私この10年食べたおでんの中で最高かもしれん」と絶賛し、ママに「また来たいです」と抱擁して別れました。また当ててもうたで。

 

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エキニシをてくてく巡り、二軒目に私の鼻が動いたのがこちら。「敷居高くないっすか」とAさんは言うけれど、この扉の奥にどんな世界があるのか、それを勇気を持って一歩踏み出すのが酒飲みの醍醐味でっせと扉をオープン。するとこちらもカウンターだけのスナックスタイルで、白川由美風のママが「どうぞ」と迎えてくださった。イエイ!

 

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こちらは飲み物を頼むとママから一品が差し出されて行くまさにスナック。カウンターでは常連さんのおじさんがいて、得意のカラオケを歌いだす。素晴らしい。これを私は待っていた。その後おじさんと話しがはずみ「昔ワシも大阪にいたんじゃ」と当時の話で盛り上がるものの半分くらい方言で何言ってんのかわからんかった。ソーリーおじさん。由美ママがしずかにたしなめるその姿も色っぽく、最後に美味しい苺をいただいて店を出ました。

 

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「次はどうしましょうか」とてくてくしていたら、会員制の札がついた謎めいたお店を発見。「ここにしましょうか」と私が言うと「でも会員制ですよ」「きっと大丈夫です。今度はAさんが扉を開けてください。最後にやってみましょう」と開けてもらうと今度もどストレートなスナックで、豪華な店づくりの割にかわいい雰囲気のママが迎えてくださいました。すでに結構酔っ払ってたのでここでの写真はナッシング。おかきをパリパリしながら喋り倒してたのは覚えています。

ホテルへの帰り道、Aさんに「どこも良かったけど広島の旬の料理を食べられなくて申し訳なかった。せっかくの機会やったのに」と謝罪すると、「いやいやこんな体験なかなかできないっすよ。こちらこそありがとうございました」と寛容なAさんに言ってもらったけど、せめて一軒目は普通の居酒屋に行っておくべきやったと反省。まだまだやな私。

 

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ところが翌日、仕事を終えた後Aさんの先輩女性がランチをアテンドしてくださることになり、広島駅近くの(といっても絶対連れてこられなわからんところ)広島焼のお店へ。名物のホルモンに牡蠣のスープをいただき「広島じゃけん」を堪能できました。うれしい。しびれる。壁にはペタペタと貼られたカープの新聞記事、そうよこれよ、これなのよ。こうして昼のビールと広島焼でこの出張を締め、新幹線さくらでグースカ眠りながら大阪に帰ってきました。良い酔い出張になりました♪

 

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私が怒った出来事。

昨年末にメガネを新調した。ローガンが進んで手持ちのメガネでは仕事に支障をきたすようになったため、大手メガネチェーン店で少しクラシックなテイストのを選んだ。繊細で愛らしいデザインを私は気に入った。仕事のときはこういう柔らかさがある方がいいと大事に使った。

 

先日、このメガネをかけて仕事をしていたら、突然左の耳かけの軸がポキンと折れた。何もしてない。電話中である。しかし困った。すぐに直さなければ仕事に支障をきたす。その日の昼休み、会社から歩いて10分ほどにある店に持っていき、修理を依頼した。チェーン店というのはこういうときに便利である。買った店にまでわざわざ行かなくていい。店長らしき男性は他店の在庫状況を確認した上で「部品が別の店にあるのでそれで修理できます。1週間後には仕上がります」と言う。「それまでに仕上がったら電話もらえるの?」「いえ、お近くに来られることかあればお立ち寄りください。1日前くらいなら出来ているかもしれません」と男性スタッフ。何言ってんだこの人。よくわからんが、ともかくメガネを預けて店を出た。


結局、仕上がり日の3月6日に私は引き取りに行けなかった。仕事が立て込んでいたり昼休みにも予定が入って往復20分の時間が取れなかったのだ。しかし9日の金曜日から出張なのでよく見えるメガネを持っていった方がいい。「取りに行かねば」と前日の8日の昼休みに店に行くことにした。あいにくの雨だが仕方ない。店に着くと相変わらず外国人観光客がほとんどを占め、中国人スタッフが対応している。その1人に声をかけ「引き取りです」と受付の用紙を渡した。

 

20分は待たされた。なぜ5分で済むことにこんなに時間がかかるのか。予定外の時間にイライラが募る。もう12時30分をまわっている。このままでは昼ごはんも難しいとしかめっ面で時計を睨んでいたら、日本人女性の店員が近づいて私の前でひざまずく。「お客さま大変申し訳ありません。実はこちらのメガネの部品が調達できず修理が出来ておりません」は?何?メガネ直ってないってこと?「はい、そうでございます」直るって聞いたけど?「他店にあった同じ商品を確保する情報共有ができておらず、もう部品が無い状況でございます。大変申し訳ありません」


ちょっと待って。いろいろおかしい。「あのさ、それなんで電話一本してもらえへんかったん。せめて電話で知らせるべきなんちゃうん。すんごい困るねんけど」「はい、そちらも失念しておりまして大変申し訳ございません」。私の時間を返せと言いたかった。ここに来てるのも遊びに来てる客やないことはわかるやろう。時間やりくりしてなんとかやっとるねん。怒りに震えて怒りを抑えて「ほんでどうしたらええん」と聞くと同じ値段のフレームを新しく決めてくれたら同じレンズで作ると言う。1週間後に出来上がると言う。「今ここで決めろって?」「はい。今日が難しければ他の日でも結構です。私が責任を持って対応させていただきますので」「時間ないねん。ほんま困る」午後からの仕事のことを思い出し、今からフレームを探す時間が取れるか考える。なんとかなるか。てかまたここに来るなんてもうイヤや。今決めて仕上がりは送ってもらうのが一番手っ取り早いと腹を決める。「五千円のフレームっていうたな。どれなん」と席を立った。

 

前のときと違って、無理矢理選ばされていること、時間がないから早く決めたいという気持ちのため、メガネを選ぶことに本気になれない。というかこの状況にまったく納得できてない。5000円のフレームはどれも私が欲しいものではなく、結局金額を無視して選んだらプラス3240円払うことになった。「5000円を超える商品の場合はご負担いただきます」と聞いてたのでもちろん了承済みであるが、なんかおかしくないかこれ。あかん、腹立つ、もやもやする。なんでこんなに私は怒っているのか整理をせねば。

 

損得で物事を考えてはいけないと常々思っているが、今回の場合、損失は私にしかない。気に入っていたメガネが保証期間に壊れ、修理を依頼したら店の連絡ミスで出来なくなり、代わりのメガネを結局3240円払って取り替えた。お気に入りのメガネを失い、お金も使い、手に入れたのは時間のない中なんとか選んだメガネのみである。さらにこの件で店で1時間という時間を費やした。この私の時間も大きな損失である。そして店は何を損失したのか。正直、新しいメガネを送ってもらう送料だけである。あとは「申し訳ありません」を繰り返してやり過ごしただけ。謝って謝ってとにかく謝って私が帰ってしまえばこのややこしい一件は終わり。そんなもんなんか、商売って。

 

もしちゃんと修理が出来ない旨を早々に電話してくれてたら、もし新調したメガネの差額を店がもって謝罪の気持ちを表してくれてたら、こんなに私は怒ったであろうか。少しは「仕方ない」と思えたんやないやろか。あの女性スタッフに怒ってるんやないで。あのチェーン店に怒ってるんやで。きちんと客の気持ちに立って商売してるんか。あんたらの便利で効率的なビジネスは全部あんたら都合やないか。そんなことしかでけへんねんやったら、売りっぱなしの外国人観光客専用の店にしてしまえ。立派なアプリも、どこででも見かける店舗もどれもわたしにはとても薄っぺらくむなしく映る。

 

 

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