十杯機嫌 〜飲んで飲んで、たまに犬〜

酒好きふたりと酒嫌いな犬。

中途経過報告。

重なってますねん

今日、とーちゃんと晩ご飯を食べながら泡盛を飲み、ふと思い出した。「あっ、小夏のお酒どうなってんねやろ!?」押入に仕まい込んですっかりその存在を忘れていた小夏のお酒のビンを取り出す。「もー、あんた、一週間以上も皮を出すのん遅れてるやんかー」とぷりぷりするとーちゃんに、「何言うてんのよ、ちょっと苦めがいいから皮は普通より長めに入れときー言うたんはとーちゃんやんか!」とやり返す。とりあえず皮を取り出し、すっかり氷砂糖が溶けている小夏のお酒の様子を眺める。
どちらからともなく「飲んでみる?」となり、氷を入れたグラスに注ぐ。まずはとーちゃんが試飲して「うん、旨い」。私も一口飲んで「うん、いけるな」。皮を入れすぎたためかほろ苦さがあるが、予定の後一ヶ月を待つまでもなく充分いける。ソーダで割ってさっぱりと、このまま氷で割って甘苦く…、うん、どっちでもいけそうや。
「ま、もうちょっと寝かしましょう」ということになり、仕舞いかけると「ちょっと、ちょっとー!、もうコレ何よ〜」とまたぷりぷり怒り出すとーちゃん。「もう〜、ボクこんなん信じられへんわー!!」と怒りの先を見ると、小夏のビンにはりつけた付箋のメモがよく見ると二枚重なっていて、白紙の一枚がくっついている。「こういう不注意でな〜、一枚無駄になるやろー」と怒っているとーちゃんがあまりにまたまたちんまくてオモロイ。「あんたホンマにしょうもないな」と大笑いしながら受け返す。二枚に重なった付箋はそのままに、小夏のお酒にあと一ヶ月の眠りを与える。さあ次は、どんな風にこのお酒を楽しめるのかな〜。