十杯機嫌 〜飲んで飲んで、たまに犬〜

酒好きふたりと酒嫌いな犬。

おいどんとエビちゃん。

エビちゃんとおいどん

この水色の方のワイン、ここ最近の私のお気に入りで、飲んだのはこの分を入れて4本目。濃すぎず、酸っぱすぎず、私たちが「乳臭い」と表現するミルキー感が強くてとてもマイルド。グラスに注ぐたびに香りも味わいもどんどん変化していくので、「あ、変わってる」という驚きが楽しい。これがあるととにかくご機嫌になる私♪。
昨日の金曜日に最初に開けたのは茶色い方のバルベラ・ダルバだった。ラベルを見るとわかるように、この水色と作っているのは同じ人で、イタリアはピエモンテのカンタメルリさん。私は水色のモンフェラート・ロッソが好きなので、正直バルベラにはあまり期待していなかった。バルベラはどちらかというと濃いめで酸味も強く、「おいどんは、イタリアから来もはん」みたいな郷土色を感じさせる。センシティブな私としては、バルベラはある意味押しが強すぎるのだ。
一杯目、やっぱり酸味を感じる。「ああ、いつものバルベラや」とちょっと落胆する私たち。「そうや!」と思い出し、冷蔵庫から取り出したのはこの水色のモンフェラート・ロッソちゃん。実は数日前に、いろいろ飲んでた勢いで調子に乗って開けたものの、酔っぱらって残してしまっていたのだ。「3日ほど冷蔵庫で冷やしてたからな〜、もうアカンかも」というと、「いや、こいつはいけるよ。案外、旨くなってるんちゃうか」ととーちゃん。グラスに注ぎ、飲んでみる。。。。。「旨いがな!」抜栓して3日も経っているというのに、きんきんに冷えているというのに、全然へこたれてない。まるでカワイイ顔して芯はしっかり強そうな、エビちゃんのようではないか!しかし、驚きはそれだけじゃなかった。先に開けていたバルベラを改めて飲んでみると、あれほど強かった酸味は収まり、変わりにミルキー感が出てきている。「乳臭くなってる〜!!」と喜ぶ私たち。
遠く離れたカンタメルリさん、ありがとう。あなたのワインが大好きです。抱きついてチューしたいくらいです。とにかくとーちゃん、カンタメルリさんのワインをしっかり探して、じゃんじゃん買うといてな〜♪