十杯機嫌 〜飲んで飲んで、たまに犬〜

酒好きふたりと酒嫌いな犬。

パキ男さんのお店へ。

金曜日のミーティングを無事に終えまして、栓を開けた2本のワインを持っていってまいりました。会社の近所のイタリアンへ。ここはきちんとした店なのに犬OKという珍しいお店で、事前に予約を入れておいて「犬あり、持ち込みワインあり」も了承済み。私たちがひそかに「パキ男さん」と読んでいるギャルソンのお兄さんが笑顔で迎えてくれはりました。



なぜパキ男さんなのか、を説明しなければいけませんね。この店にはよくランチに行ってて、以前はもう一人のお兄さんとの2人でホールを仕切ってはりました。そこそこの広さがあるにも関わらず、2人のキビキビとした無駄の無い動き、コンビネーションで込み合う店内を見事にさばいていくその姿が美しく、テキ男、パキ男とそれぞれに命名。しかしいつしかテキ男さんがいなくなってしまい、今ではパキ男さんのみとなってしまったわけです。




ホワイトアスパラとフォアグラのサラダ。う〜んおいしい♪ワインを飲みながらうひょうひょといただいていると、ぶ〜っと下から文句の声が。「え、これ、アスパラやで?あんたそんなの食べるん?」と聞くと、「食べてみる」という。しゃ〜ないなあ。吠えられたら困るしな〜。




ホンマにこういうときのあんた、悪たれの顔やな。「くれや、早う」とにらみをきかせるリキ☆サイゾー。味を取ってアスパラをやると「まあまあいけるな」と満足している。「なんやったら、フォアグラも載せてくれや」な顔してますが、あげません。かーちゃんさえ、41年生きてきてまともにフォアグラを食べたん初めてやもん。100年早いわい!!





そんな風にリキ犬と格闘していると、とーちゃんがぼそり。「あのさ、今日のブログさ、ちょっとひどくない?」はれ?何と。私はありのままを書いただけなんですけど。「ほんまにさあ、おかしなおっさんになってるやん、ボク。あそこまで赤裸裸に発表するものなん?」まあ事実は事実なんでね。それにあなた、こうして自分を客観視できるようになっただけえらいやないの。「そういう問題?」と首をかしげている親父。「きっとみんな喜んでくれてはるで」とフォローを入れると「ボクはお笑いさんじゃありません!」とふくれる親父。え、お笑いさんじゃなかったん?





最後にサーモンのクリームコロッケを食べてごちそうさま。パキ男さんのスムーズな運びで、気持ちよくお腹いっぱいになりました。この後、家に帰って焼豚をアテに泡盛コースへ。とーちゃんの一瞬の反省もむなしく、また弾けていたのは言うまでもありません。ね?だから、お笑いさんでしょう。