犬というものは、基本的に肉、特に生肉好きと言われております。生肉はビタミンが豊富ならしく、毛艶が良くなるという効果もあるとか。しかし生肉は高価な上、鮮度の心配もあり、お犬様でも生肉に当たる機会はそうそうございません。そんな犬と肉の関係を、くるりとくつがえしてしまうお話をひとつ。
昨日は久しぶりに、近所のおでん屋さんでの晩ご飯でした。少しは暑さも和らいだので外席での晩ご飯もいけるやろう、との判断でしたがそれでも暑かった。なのでおでん屋さんなのにおでんは頼まず、まずは
どこか産の汲み豆腐。キメがしっかりしてて「お塩でどうぞ」な豆腐です。これを食べていたら隣に座っている犬がガン見してきたので
指先に載せて「良し」と言うとあっという間にペロリ。「旨い豆腐やな」な感じで口の周りをペロペロしています。お気に召しましたようで。
次にとーちゃんがオーダーしていた馬肉がきたので、「馬肉はなんぼ何でも食べるやろう」と指先に載せて「待て」をさせてみると…
はいみなさん、予想通りですね。「それはいらん」と背中を向け「他には何があるの〜?」な反応。な〜ん〜で〜?世の中の犬オーナーで、犬に肉を拒否られるのはかなり珍しいと思うんですけど。この小さい馬肉をのせた指先、いったいどうしてくれんのよ!?
そこで私も一策。さっきぺろりした豆腐の上に、この馬肉を載せてみた。これならプラマイ0で食べてくれるかもしれない・・・と思ったものの、見事玉砕。「ごまかしたってわかる」らしく、見向きもしません。マ、マイナスが勝ったのね。
さらに驚くべきことに、馬肉を触った箸で豆腐をつまんで与えると、「馬肉臭いからいらん」と食べない。ひえ〜〜〜っ、あんたどんだけ繊細〜?なのでこうして爪楊枝で小さく豆腐を切り取ってちょびちょび与えておりました。めんどくさいったらありゃしない。
「あ〜あ、豆腐ばっかり飽きたし、早く帰ってご飯食べたいな〜」な図。はいそうですか、泡盛飲み終えたら帰りますからね。そやけどあんた、白いウンチが出て来てもおかしないくらい豆腐は食べとるで。肉は嫌いで豆腐は好きで、キュウリや梨は食べへん犬ってか・・・。どんな嗜好性?
【本日のおまけ:枝豆の食べ方】
だだ茶豆の枝豆を食べていました。普通は一つずつ取って皮ごと口に入れ、豆だけ食べて皮をポイしますよね。普通は。
「こうして一度に全部むいておくとね〜、手が汚れるのが一回で済むからね〜、しかも食べやすいんだよ〜」とむいむいし続ける親父。それでこんな状態。ま、確かに箸で食べられて手が汚れへんけどさ、いいんだけどさ、枝豆ならではの情緒まったくないよね〜。