十杯機嫌 〜飲んで飲んで、たまに犬〜

酒好きふたりと酒嫌いな犬。

グレる息子、大人な親父。

つい先日のことです。ひとしきり飲んでゴキゲンさんになり、とーちゃんに肩を揉んでもらっていました。「あ〜気持ちええわ〜」と言うていたら、突然です。突然サイゾーがとーちゃんの指に噛みつきました。げ〜〜〜っとなってすぐさま水で流し、処置して何とか持ち越したのですが、何のこっちゃなWhy?な感じ。何でそんなことするよ、サイゾーよ。











その日は私がひとしきり叱って、本人はシュン太郎になって終わったのですが、被害者であるとーちゃんはまったく怒ることなく「いいんよ、別に」と大人な感じ。いつもなら一番先にプン太郎になるとーちゃんにこれまたWhy?「ボクもなちょっと考えてみてん。ボクはサイゾーが小さいときから“お前はかーちゃんを守らなあかんねんで”って言い聞かせてきたやん。だから今回もサイゾーなりにかーちゃんを守ろうとしたんやと思う。そう思ったらさ………泣けてきてさ……」・・・ならしい。まあプン太郎になるよりはいいんだけどね。











どんな理由があるにせよ、犬が人と生活していくためには絶対噛んだらあきません。これは鉄則。でもサイゾーはそれができんのよねえ。たとえ「私を守るため」であってもやっちゃあいかん。「おい、サイゾー。何があっても噛んだらあかん」と言い聞かせると「もうその話はええやんけ」と目を背ける犬。グレた息子を持った母親の気持ちか。しかしなあ〜、もしヤングなお兄ちゃんが私に言い寄ってきたとしても犬が邪魔するってことやもんな〜。こりゃあどげんとせんといかん!