GKBRパニックin高知。
とーちゃんの腰痛はそれはもうひどくて、ヨチヨチ歩きのおじいちゃん状態でした。高知に到着してすぐにお世話になるお家のおばさん、てかもう80歳を超えてるおばあちゃんの「たーん」(本名はミチエだけどツタコと言う名前もあり、呼び名はたーんってややこしな)から「痛み止めの薬あるで。飲みや」といただきました。これが効いたのか翌日は少しマシになったものの、川遊びをしているうちにまた痛みがひどくなってきてまたまたヨチヨチ。そんな感じで薬でごまかしながら毎日川遊びに明け暮れていたのです。
3日目の夕方。川から帰ってシャワーを浴びて私は晩ご飯の用意を、とーちゃんはテレビを見ていました。泡立て器を探して引き出しを開けたら、中からぴょんとGKBR(何かわかるよね)が飛び出してきた!「ぎゃあ」と叫ぶあたし。何ごとやと駆け寄るとーちゃん。冷蔵庫の下に逃げるGKBR。「とーちゃん!あいつがこの下に逃げよったー!ひー」と言うと「とーちゃんに任しとき。ええものがあるんよ」とニヤリ。
今回持参した我々の秘密兵器、それはハッカ油。これを水に薄めてスプレー容器に入れたものをとーちゃんは大事に持ってきていました。「ハッカ油は人間にかけても問題ないから虫除けにいいんよ。それでも虫を殺せるくらい威力あるからね。すごいんよ」ならしい。さっそくハッカ油スプレーをシャカシャカと振りながら持ってきて、冷蔵庫の下へプシュ。私は冷蔵庫に背を向けて、やりかけてた料理に戻りました。
すぐその後、何気に振り返ったら冷蔵庫の下からこっちに向かってやってくるGKBR。「ぎ、ぎ、ギャアアアア!!」と絶叫しながら立っているとーちゃんの方向へ逃げるわたし。それに驚いて避けようとするとーちゃん。ひねられた腰。「うっ」という声とともに腰をかがませ、「やってしもたあ」とうずくまっていく親父。「だ、大丈夫?あいつがこっちに向かってくるからつい」と言うと「大丈夫じゃない」とつぶやき撃沈。
そんなハプニングもあってとーちゃんの腰痛は治らないままでしたが、妹が持ってきてくれた湿布で今はずいぶん良くなってきたそうです。しかしハッカ油よ。冷蔵庫の下に吹きかけただけですぐに嫌がって出てきたとは相当強力や。部屋に入ってきた虫(黒くてアブみたいやねんけど悪気のない蜂の種類らしい)にもかけたら次の日落ちてるのを見つけたもんね。やるやんハッカ油。腰痛が治まりかけた親父はいま、ハッカ油を薄める濃度と威力について調べてみたいと息巻いています。