十杯機嫌 〜飲んで飲んで、たまに犬〜

酒好きふたりと酒嫌いな犬。

「H」な寝室。

昨夜、晩ご飯を終えてちびちびと泡盛を飲んでいると、とーちゃんのひざの上にサイゾーが上がってきて、ほげほげとしていた。サイゾーをなでなでしながらとーちゃんが「もうな〜、サイゾー。夜中にとーちゃんを起こすのをやめてほしいねん」とせつせつと訴える。何があったん?と聞くと、「かーちゃん知らんの。もう、とーちゃん大変なんやから」。





「こうやって川の字になってくれたらなにも文句ないねんけどな〜」注:手前が私/真ん中の赤がサイゾー/奥のZIPPOがとーちゃんの例え。イメージしてねん





サイゾー、こうやって横になるもんやからボク寝る場所なくて困るねん。昨日なんかあんたに顔のせて、ボクにケツ向けて寝てたからな。絶対オナラされてるわ、ボク」と犬屁攻撃を受けているあわれな親父。確かにとーちゃんかわいそうや。





「はて、なんのことだかあたしにはさっぱり」と知らぬ存ぜぬ顔の犬。サイゾー、とーちゃんが言うように「H」になるのはやめようよ。「川」にしたって「川」に。場所がなくて小さくなって顔面にオナラを受けながら寝てるとーちゃんのことを思てみ。一応これでも我が家の大黒柱やで。それはないだろう。





あ。聞いてねえ。なんだその大きなあくびは。ちゃんとかーちゃんの話を聞きなさいっ!





あ。親父も撃沈。聞いてねえ。せっかくフォローしてあげてるのにさ。まあいいけどね、そんだけ寝不足ということで目をつぶりましょう。どうせまたベッドではサイゾーと戦うことになるんやろうからね。とーちゃんがんばれ〜!