すっかりご無沙汰となりましたが、毎年恒例の高知旅から戻ってきております。8月10日から15日の5泊6日。今回は私たち夫婦とサイゾー、そして去年も来てくれたくたりー一家が12日から合流するというプランで、いつものように着いた日のうちにいつもの川へタープを立ててウエルカムにしておきました。ここは人気で場所取りも熾烈なんでね、これさえやっておけばもう安心なの。
一年で一番親父が働くのがこの日。汗を流しながら親父がタープを立て、ペグを打って整えていきます。今回新調したのがポップアップテントで、前のやつよりも少し大きなタイプとなりました。それがこれ
なかなか広くて荷物もまとまって快適です。日陰さえあればこっちのもの。ジリジリと暑くなったら川に入って流れればいいし、まさにネイチャーリゾートなのよね。「とーちゃん、緑が綺麗やなあ」とぼけーっとしながら私が言うと「違うんよ、僕が見てほしいのはこっちなんよ」と言う。は?こっちってどっち?
「この新しいテントにロープが付いてるやろ。こっちにもペグ打ってるんよ。せやからボクのペグワークは完璧なワケ。ちょっとやそっとの風じゃ飛べへんで」と胸を張る。まあ確かにこういう基礎がしっかりしてくれてると安心も大きいね。でも自分で言わんかったらもっとええのにね。
さてくたりー一家がやってきて、小学3年生のそうちゃんは今年も新しい生き物を見つけることが一番の目的だったよう。昆虫や魚が好きらしく、自由研究として見つけた生物を絵にして発表する予定だそうです。そこで親父がペットボトルを工夫して仕掛けを作り「これを一晩川に沈めるんよ」とそうちゃんに提案。「何が入る?」と聞くそうちゃんに「まあ川エビは間違いないな。上手くいったら鰻がかかるで。それも一匹どころか五匹はいけるな。そうなったらうな丼ちゃうで、丼うなや。げへへへ」と笑う親父にそうちゃんさえ「んなわけあるかい」と苦笑い。みんなで仕掛けを沈めに行って、翌日くたりーたちが引き上げてくれましたが、案の定川エビにすら相手にされないボウズでチーン。なにが丼うなや。子どもにええ加減なこと言いなや。「違うんよ。やっぱり表面を黒く塗ってなかったのがあかんかったんやわ。来年はちゃんと作って行くで」やて。懲りひんなー
くたりー一家との2日目の夜は、私も一緒に多ノ郷にある海鮮居酒屋へ。去年も行ったんやけどかなりレベルが高いので早めに予約して伺いました。藁で炙ったばかりの鰹のタタキ(塩とタレのハーフアンドハーフで)、ウツボの唐揚げ、メヒカリの炙りなどお酒が進むお料理ばかり。大阪ではなかなかこのクラスの鰹には出会えないので、くたりーもそうちゃんもガブリと喜んでくれました。奥さんとお受験の話やら川ではできない話がゆっくりできたのも良かったなー。こんな風に私たちがお腹を満たしている間、とーちゃんは家でサイゾーとお留守番してくれました。ヨシヨシ。
そんな犬は割とお利口でした。目が見えないオジイワンなので、川でも人や犬に吠えることなくほとんどぼけーっと過ごしてよく寝ていました。行き帰りのクルマの中でもじーっとしてたしね、随分助かったな。暑い日に川にポチャンとつけたら後でものすごい怒ってたけど。そない怒りないな。もう何回もやってるしわかってるでしょ。これで涼しなるやんかいさ。
夜に地元のお祭りに行ったり、親戚の男前と遅くまで話し込んだりと毎日いろいろなことをしながらあっという間に過ぎました。お世話になっているお家のおばあちゃん(通称ターン)もまだまだ元気そうで何より。ちなみに使わせてもらってたシーツやタオルケットを洗濯して返そうと持って帰ったんやけど、くんくんすると高知のお家の匂いがしてすでに懐かしいの。買ってきた高知の豆腐や野菜、たまごなどを毎日少しずつつつきながら、夏の終わりを噛みしめています。寂しいなあ。また来年、ターンもサイゾーも一緒にこんな夏休みが迎えられるようにと願うばかりです。
ちなみにそうちゃんのこの旅の生物新発見は、ナナフシやったそうですよ。