十杯機嫌 〜飲んで飲んで、たまに犬〜

酒好きふたりと酒嫌いな犬。

しあわせな家庭の風景。

すっかり寒くなってきました。我が家ではヒーターを出してから随分快適になりましたが、それでも夜は鍋が増えた。早い、安い、ヘルシー、とーちゃんポン酢好き♡という4拍子揃っているのが原因でしょう。月曜日の祝日も、昼からことことと煮込んで、手間をかけた鍋をしました。






鶏ガラをぐつぐつと煮て出したスープを使った鶏鍋です。骨ごと買ってニンニクやら白ネギを入れて時間をかけて旨味を出します。そりゃあ旨いに決まってる!私はスープに塩こしょうで味付けしていただきました。あ、とーちゃんはもちろんあのポン酢で。






ところがこの鍋、ひとつ難点があって、濁っているので底が見えん。さらに骨付き鶏肉もばらばらになって、身がどこにあるんだかさっぱり。なのでこうして豆腐すくいで引き上げて「お、肉出てきた!ラッキー」みたいな宝探しになりました。キノコばっかりなハズレのときもあるんですけど。






白ワインの後に泡盛にスイッチし、鍋をつつき、更けていく秋の夜。もう今年もあと1ヶ月やな〜と言うていたら「そやそや、ボクの誕生日何くれるん?」と51歳になろうかという親父はまだ我がの誕生日を心待ちにしている。「シャツでも買うたろか?」というとぶんぶん首を振って「そうやな〜。幸せな家庭がほしいな〜」とぬかす。おい、これ以上何を望むか。バカチンが。






飲みたいだけ酒が飲めるというささやかな幸せ、






ひざの上でもごろんと横になって寝ようとするちょっと変わった犬、






鶏鍋の残りを漉して作った命のスープがあるやないかい、君には。宝探し感覚の鍋もそれはそれで上等やないかい。「だってな〜もう、若い女の子がいいねんも〜ん」やって。ギャルと話もでけへん親父が何を言うか。28日の誕生日まで、この「なあなあ何くれるの〜」攻撃は続きそうです。小学生か、親父。