十杯機嫌 〜飲んで飲んで、たまに犬〜

酒好きふたりと酒嫌いな犬。

ひとり井戸端会議。

ちょっと奥さん、聞いてくれはる〜?ほら私、火曜日帰りが遅かったから、昨日の水曜は早よ帰らなと思ってバタバタとしてたん。そしたらとーちゃんからメールが来て、「何時頃になる?」って聞いてきたから「8時半には帰るよ〜」って返してね、また仕事してたらね「とーちゃんはワケあってちょっとへべれけです。なう」っていうメールが来てね。「ご飯はいるの?」って返したら「いる。なう」いうて何でもなうなう言えばええと思ってる親父にイラっとしつつ、まあイヤな予感を感じながら急いで帰ったわけ。



▶帰って私、すごいサンマが食べたくて焼こうとしてたらとーちゃんが帰ってきてん。「サンマにするよ!」と言うと「いいねえ」と言い、「湯豆腐にする?」と聞くと「湯豆腐がいい!」って返してきてね、でもよう見たらおっさんめっちゃ酔っぱらってるん。「ホンマに食べるんやろうなあ」と念を押すと「食べるよ〜」と言うてね、支度してたらほら、この通り。






着替えもせんとパッタリいきよってね、サンマ焼けて声かけても起きもせえへん。もう腹立つしうっとおしいから放っといたの、私。







一人でサンマと湯豆腐食べて、缶チューハイ飲んで、フィギュアの番組見たり、宮部みゆきの小説読んだりしながらね。あんなに急いで帰ってきたっちゅーのに、ホンマムカつく話でしょ〜?









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犬だけころころ動いてますけど、親父微動だにせず。もうホンマ、ひどい話でしょう?なんて可哀想な私。。。なのでとーちゃん、今日は私、また遅くなるかもですけど、あなたはちゃんとサンマが残ってるから食べてくださいね。。。。いや違うな、サンマ食っとけ!!