十杯機嫌 〜飲んで飲んで、たまに犬〜

酒好きふたりと酒嫌いな犬。

とーちゃんの純愛小説。

さてさて、とーちゃんが構想を練っている純愛小説。「主役の2人は、男が50代で女が30代。男は妻に先立たれ、会社を早期退職してお金はぐっすら持ってるねん。一方女は出版社でばりばり働いてたところ、リストラにあって絶望的になってる。そんなふたりがフレンチレストランで会うのがはじまりやねん」







 とーちゃんが作ったエビのトマトソース煮込み。
「その店で女がワガママなふるまいをしてたら、まあ自暴自棄になってるんやな。たまたま居合わせた男が“まあまあ”となだめてその場は終わる。男には高校生の娘がいて、その娘との関係に悩んでる。娘はちょうど反抗期で“お父さんなんて!”な感じなんやな。で、その主役の2人が今度は居酒屋で偶然出会って…まあ、2人の恋がはじまるわけや」







 とーちゃんが作ったローストビーフ。神がかり。
ふ〜ん。なんかどっかの小説みたいやけどなあ。で、タイトルは?と聞くと「そうやなあ・・・・!おっちゃんの鞄!!」と言う。やっぱり、それ「センセイの鞄」のパクリやんか。「違うで、場所は東大阪やからな。布施や布施。すんごい下町の話やねん。で大阪弁バリバリ」と言うので、なぜお金をぐっすらもってる50男が布施に住んでいるのか?と問いつめると「アホぅ。布施の生まれでしばらく都会で住んでたんやけど、退職を機に地元に戻ったんやがな」ならしい。そこで親父、トイレに席を立ち、しばらくして戻ってきた。すると、








 まずはハイリキで☆
「やっぱりタイトル変えるわ〜。“街の空”にしよ。うん、いいね。主人公の女は街子さんや」とニヤニヤしている。どっちゃでもええけど「おっちゃんの鞄」よりはマシか。結局この話はここで終わりました。酔っぱらっているとなかなか詰め切れないようです。ま、実際には絶対に書かへんやろうけどね。








 誰にもらったのかわからないワイン。おいしかった♪
ちなみにもう一つの時代物小説のタイトルは「時代」。これは何度も話に出たことがあって、とーちゃんが学生の頃に構想を練ってたんだって。幕末を舞台にいろいろな志士たちが奔走していく様を描き、主役は「時代」と設定しているものらしい。そう、まるで大河ドラマ。「あの頃は坂本龍馬松田優作にやってもらおうと思ってたんやけどな。かなわず残念や」なんだって。まあ言うのはタダですからね〜。ま、中途半端なとーちゃんの構想ですけど、こんな話で終わりました。期待させたかな?ご〜め〜ん〜ね〜。