十杯機嫌 〜飲んで飲んで、たまに犬〜

酒好きふたりと酒嫌いな犬。

盲腸騒動。

膝がおかしなったり、それに伴って腰を痛めたりとBBA街道まっしぐらのなか、またまたお腹の具合が悪くなりました。いつもの便秘によるものと思っていたら、触ると右下のところが痛い。お腹の張りを感じたのが22日、痛みに気付いたのは23日の祝日の朝で「これはいつものやつとは違う」と直感。しかしこの日は仕事に出ないといけないので重たい身体(というか腹)を引きずってなんとか仕事を終え、翌日早々にも病院に行こうと決めました。多分ウイルス性かなんかで炎症起こしてるんやろと自己診断して、うちの近くにできた胃腸科のある新しいクリニックの扉をくぐりました。

 

先生は アラフィフくらいの男性で、割と話しやすい気さくな雰囲気。症状を伝えて横になり、触診で痛い場所を探ります。「お腹に風船があるみたいにパンパンな感じなんです」「ガスが溜まってるねえ」「食欲もなくて」「そうやろうねえ」とやりとりしつつ、「ここ痛い?痛くない?」の質問に答えたあと、「多分盲腸やね。虫垂炎」「はあ?」「ここ痛かったらそうやね」「盲腸でこんなにガスが溜まるもんなんですか?」「なるねえ」「へぇー」とまったく想定外の診断。盲腸て、今さら?盲腸ってさあヤングのうちに罹るもんなんちゃうん?先生は内臓が書かれた資料を出して、どこに虫垂がありここでどないなって炎症が起こるのかを丁寧に説明して「ひとまず血液検査をしましょう。炎症具合をみて、ひどいようならCTで調べて手術になるか薬で治すかを決めることになります」と言う。「はあ」としか言いようのないあたし。盲腸て。盲腸て。まったく予期せんとこからボールが飛んできてぶつかった気持ち。しかし盲腸て。その後血液を3本たっぷり抜かれ「明日の夕方結果を聞きに来てください」となりました。

 

f:id:chikuwansai:20220305124359j:image

 

翌日の金曜日はどうしても行かなならん取材があったので、朝は在宅で仕事して昼から取材に出かけ、終わり次第直帰してクリニックへ。歩くと腹に響く痛み、パンパンにふくれた腹で不快感はひどく絶不調です。診察室に入ると結果を見せられ、案の定炎症の数値が上がっていることを告げる先生。「でもね、跳ね上がりがそこまでひどくないのよ。この程度やったら薬の治療でいいですね」らしい。ヤッター!入院回避!「早く来てくれたんがよかったんやろうね」らしい。炎症を抑える抗生物質と胃腸薬、大腸に血流を集めて動きを促す漢方を1週間分出してもらい「様子を見てください」となりました。

 

そしてこの1週間は、お腹の張りが徐々に治まり、食欲も戻ってきていつも通りの生活に。お酒も飲めるし痛みもないので大丈夫ではあるんやけどひとつだけ気がかりがありました。それはまったくお通じがないこと。注意深く意識していたのではっきり言えますが、この1週間でもよおしたのはたった1回。ところが不思議なことにそんな腹なのにそこまで不快感がないのです。「ワシの腹はどないなっとんや。食べたものはどこにいったんや」と気になって、さっき再びクリニックに行ってきました。事情を話すとうんうんと相槌を打ちながら「お腹が風邪をひいたような状況やから、大腸の動きが鈍いんやろうね」「はあ。とはいえこれだけ出んと気になりますわ。ともかく出してしまいたい」「せやなあ」と先生は漢方の資料を出して「どっちの漢方にする?」と聞いてくる。圧の強いタイプと出しやすくなるよう促すタイプらしく「どっちかなあ」と相談して(こういうとこ、この先生好き)決めました。「この際やからもともと悪い私の腸内環境を良くしたいんです」と言うと「ほな薬を1ヶ月分出しとくね」と太っ腹。やったね、念願の漢方ゲット!オセロのようにネガをポジに変えるのは得意やで!

 

f:id:chikuwansai:20220305131313j:image

 

薬局で出された薬見てワロタ。なんやこの量。黄色い漢方が新しく出されたもので、飲んで4時間ほどで反応が出るそうです。頼もしい。あとの2つはここのところ毎日飲んでる胃腸薬(万能タイプ)と、大腸に血流を促す漢方。さあこれで私の腸内フローラを満開にしてみせるわよ。大腸改革はじまります!