十杯機嫌 〜飲んで飲んで、たまに犬〜

酒好きふたりと酒嫌いな犬。

今年一番の私の功績。

「これは今年一番、かーちゃんでかした!と思うことやわ」と最近親父に褒められたことがあります。「ほんまにな、あると違うんよ。安心感もすごいんよ」とのとーちゃんの称賛には私も確かにとうなづける。私も毎日これを会社に持っていくようになって随分助かってます。え、そろそろ何のことか言えやって?ですよねー。

 

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右側の100均のボトルに入れているのは「キャラメル」です。そう、私の今年一番の功績とはキャラメルを買ってきたこと。そこのあなた、なんやそれ!と今思ったでしょう?ほんまのこと言うてみ?思たでしょ?いやいやキャラメル舐めたらあかん。てか舐めたらわかるキャラメルの素晴らしさ。あなた最近キャラメル食べました?キャラメル食べたの何年前?私たちも長年食べてなかったし買う気になったことなんて一度もありませんでした。ではなんでキャラメルをこの度買ったのか。そのはじまりは小腹が空いたときの個包装のお菓子を家に置くようになったことでした。

 

もともとはチョコレートでした。よくあるお徳用のひと口チョコをこの容器に入れて、お腹すいたときや低血糖でしんどいときにパクっといけるようにしました。親父もよく食べるので、このコーナーを充実させたらええなと思いつつライフのお菓子売り場をぶらりしたら、意外と個包装の小さいお菓子って無いのよね。そこで目についたのがキャラメルでした。森永の定番の袋入りキャラメルもあったけど、ちょっとしか入ってないのに割と高い。そこで手に取ったのがライフのPBキャラメル。これを買って帰ったら親父が飛びついた。一個が大きめなので食べ応えがあり、チョコよりも口内滞在時間が長いので腹持ち感もグー。「あんたええもん買ってきたな!」と今年一番の功績という栄誉ある評価(え?)に至ったのです。

 

私はこれを2つ会社に持っていき、小腹が空いたときに食べると間食欲が減るように感じています。あなたもぜひキャラメルライフを。忘れてたけどやっぱり美味しいよね、キャラメルって。

 

 

 

太っ腹でケチな親父。

今日も朝から取材でした。日帰りなのでまだマシやけど1日歩き回って話し尽くして今はクタクタ新幹線です。取材って聞く仕事と思われがちやけど、ずっと頭をフル回転して意外と話す仕事でもあるのよ。身体だけでなく脳みそまでクタクタなので、必死のパッチで探して買ったハイボでこの疲れを癒やしています。(駅構内に酒類売ってないことあるから要注意な!)

 


話は変わりますが、先日またJCBから「この中からあんたらすきなもんひとつあげるで」カタログが届きました。あるときはケルヒャー、あるときは炊飯器、またあるときは扇風機に化けていった年に一度のカタログです。とーちゃんが「今回はかーちゃんの好きなもの選んだらいいよ。ボクはいいから」とあれだけ欲深いおっさんとは思えない太っ腹発言をかましたため「そうなん?ほな」とカタログをめくるも、いつもの通りドキュンとくるブツにはそうそう出会えません。「うーん、どれもこれも決め手に欠けるのう」とすべて見て、なんとかいくつかをチョイス。「まあどれでもええけど、とーちゃんはこれが欲しいんじゃね?長く楽しめるし」と言うと、「あらそう?」とまんざらでもない様子。というかどっちかというと前のめりな様子。「おっさん、これ欲しいなら最初から言えよ」と思いつつ、「ほなかーちゃんがこれがええって言うからこれにするな♡」と今回はあっさりすんなり決まりました。

 

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そのブツがこちら。詳しくは知りませんが世界のウイスキーセット4本です。私が出張で不在のときに、親父はひとりウイスキーをちびちびやるのが好きで、我が家にもう在庫がなかったのでこれに決めてあげたの。夏の高知行きにも持っていけるし、ウイスキーって不思議と在庫があると心が豊かになるからね。この前の泊まり出張中にこのセットが届き、帰ってから飲んでみたけどやっぱり美味しいなあ。おまけに、

 

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親父の手書き解説付きで、一本一本特徴をまとめてくれていました。ありがたいけどヒマなんか? こんな感じでしばらくキャビネットに置いて(というか飾って)いましたが、今は箱にしまって目につかないところに置いてあります。親父が自らそそくさと片付けたその理由は「あったら飲んでまうやん?」やって。そこまでケチ決め込むんやったら、出張後にモノサシで高さ確かめるからな!飲むなよー!

甥っ子姪っ子への手紙.5

ほんとはもうこのテーマでブログを書くのはやめにしようと思っていました。王子は大学生、姫は高校生でもうこういうメッセージは響かないと思うし、自分で考えて行動できる年齢やしね。一年前にコロナについて書いたことを覚えてるでしょうか。あのときはこんなに長引くなんて想像もしてなかったけど、かえって今より緊張感があった気がするな。「死と隣り合わせ」と言いながら、私たちは幸運にも1年生き延びました。たくさんの人がお亡くなりになり、たくさんの人の尽力があり、この1年が過ぎました。私たちは幸運にも1年生き延びたのです。この特殊な状況について思うことがあるので、最後に2人に伝えておこうと思います。

 

私たちの生活を変え、自由を奪い、制限ばかりを強いられることになった諸悪の根源コロナ。大学や学校に行くこと、友だちと遠慮なく笑い合うこと、カラオケも部活も何もかもしたいことが不自由になって、あなたたちには「つまらない」ことだらけだと思います。1年前のブログに「この世の中が変わる真ん中にいる当事者として何ができるか、何が必要になるのかを考えられる人になってほしい」と私は書きました。社会の仕組みがこれから大きく変わる。きっとまだまだ変わる。不満よりもこの状況を受け入れて前を向くことがとても大切だとねーねーは今も思っています。

 

そして考えてみたのです。コロナは何をしたいのだろう?と。もちろん、多くの命を奪ったことは許されるものではありません。しかしエボラなどのウイルスに比べると死に至る確率はとても低い。制限を守れば生き抜きやすいこいつは一体なにをしたいんやろうか?

 

ねーねーが思ったのは、まずコロナに家族の仲を試された。家にいる時間が増えたことで家族関係がこの状況に対する不満度を変えています。家にいて家族と過ごすのが嫌だと思うかラクだと思うかはその人の家庭環境によるものが大きいでしょう。「あんたのところの家族仲はどうだい?」とコロナがせせら笑っているような気がします。これと同じく仕事や会社の必要性もコロナが試している、と考えることができます。インバウンドに傾いて地元のお客を失った黒門市場がその一例。先日ネットニュースにも出ていましたが、ドル箱の外国人観光客向けの商売に力を入れた結果、地元のお客が離れ、そこでまさかのコロナになってしまった。一度離れたお客を取り戻すことは並大抵のことではありません。これは道頓堀もしかり。2年ほど前に道頓堀に行ったとき、あまりの変わりように愕然としたことを覚えています。誰の町なのかここは。子どもの頃におじいちゃんと歩いたミナミを返せ。私の思い出の町を返せ、と泣きそうになったことがありました。商売にとってお金儲けが一番大事なのはわかってる。でもそのやり方は選べる。目先の儲けに飛びついた黒門や道頓堀は、コロナに「そんな商売をやってていいのか?」と突きつけられたのだと感じています。これを機に地元客に愛される町を取り戻してほしいし、そうなったミナミをマスクせずに歩ける日が来ればいいなと思います。

 

人との関係の強さもコロナは試したのかとも思います。会えなくても確かな関係をこれまでに築けていれば、「離れてしまった」とは思わないし、いろんなかたちでつながっていける。逆にそこまでじゃない人とは疎遠になっていく。仕事も人間関係も「必要とされているか」をコロナが試していると仮定すれば、どんな生き方をしてきたか、が問われるのだというえげつない結論に至ります。私が一番恐ろしいと思うのはこの点なのです。あなたたちがこれからどんな風に生きていくのかわかりませんが、どんな状況になっても「変わらずにいられる」ことが大事になる。そうなるためには誠実に生きていくしかないのかなと思います。きちんと周りの人に向き合うこと。自分の仕事や役割を逃げずに全うすること。成果を出しながら自分の力を高め、誰かの役に立っていくこと。こういうことを愚直にできるか?とコロナが教えてくれたのかもしれません。

 

どうぞこれからも、健康で楽しく過ごしてください。こんな状況でもやり方さえ間違えなければ毎日を楽しむことができます。姫は大学受験、王子は就職活動がこの先待っていますが、自分の力を試すチャンスととらえて「やってきたこと」に自信がもてる過ごし方をしてください。おもしろい人生になるよう、これからも見守っていきます。

ナゾなホテル。

私はいま、出張帰りの新幹線にいます。ほんと何ヵ月ぶりやろう?な泊まり出張で、クタクタの身体を新幹線のシートに預け、ハイボールを飲みながら鶏天とマカロニサラダをつついています。さすがに車内は1列1人程度と乗客が少なく、話し声も聞こえてきません。穏やかな夜です。しかし車内で酒を買えないのは気持ち的にプレッシャーあるね。今2本目開けたけどこれで終わりってわかってるの辛いね。まあ明日から大阪はしばらく飲食店でもお酒が飲めなくなるそうなので贅沢言うてられませんが、庶民のささやかな幸せさえも絞り取られるようなこの状況どやさ。おっと、この話になると感情的になってしまいそうなので、昨夜のちょっと驚いたお話を振り返ります。

 

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今回の出張で選んだホテルは、値段が比較的安かったことと、部屋が広そうなこと、そして大浴場がついてることを評価しました。私くらいビジネスホテルを渡り歩いてくると、だいたい自分に合うかどうかサイトの情報で想像できるというもの。駅からの距離も鑑み、どこで何に許容するかを総合的に判断して決めます。昨日は仕事終わりに食べるものを買ってチェックインし、外食せずに部屋で落ち着くプランにしていました。こんな状況で関東圏の友人に会うのは憚られ、ひとりでふらっと飲みに行こうも注文だけで「あの人関西人だよ」とバレてしまうともわかっているので(そのくらい関西弁が強いあたし)、おとなしく部屋に引きこもると決めていました。ぼんやりとどうでもいいテレビを見ながら缶チューハイを飲み、アテをつつき、テーブルの上に置いていたチェックインの際に受け取った用紙を見ていたら、ある1行が目に留まったのです。というか目を疑ったのです。なんやこれ?

 

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添い寝?添い寝サービスってナニ? そもそもこんな手書きのメモを渡されることが私のビジネスホテルキャリアを振り返っても珍しいんやけど、添い寝サービス「無」ってなってることはどういうことやろう?bookingで予約したときにこんな項目なかったで?「添い寝要ります?」って聞かれてないで。てかどんな人が添い寝してくれるの? タイプ選べるの? 私が眠りに落ちるまでそばにいてくれるの? 歌ってくれるの? 話してくれるの? 一体なによ添い寝サービス!と気になって気になってまずはとーちゃんにこの写真をLINEで送って聞いてみた。でも親父の返答があまりにもおもしろくなかったので、関東の友人のいるメッセンジャー部屋でも伝えて「これ何と思う?」と聞いてみたけど皆知らない様子。普通に大人が考える添い寝って、いわゆるおねえちゃんが来てくれるよろしくないサービスやん?「呼びますか?」な世界やん?でもそんな、こんなに堂々と項目にするかね。オープンにしちゃうかね? 世田谷がググって調べてくれたところ「そういうサービスには厳しいホテルのようです」とのことだったので、チェックアウトのときに聞いてみるわと腹を括りました。

 

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どうせ関西人ってバレてるんやし恥のかき捨てじゃ、と思いながら聞いてみたら「あ、こちらはお子様のいるお客さまが追加料金なしにベッドをお使いいただけるうんぬんかんぬん」なサービスでした。おもんないオチやでしかし。それならそれで「子どもあり」とか「追加ベッド」とかにしてよ。なんやねん「添い寝」って。 しかもその回答、親父が言うてた通りで余計つまらんやろ。せめて寝落ちするまで歌ってくれるとかおもろい話ししてくれるとかそんなサービスにしてよ。ここのホテルは研修用のホテルでもあったので、おじさんの利用が多いということから想像を広げてしまった私の早とちりもあるけどやな。まあこうしてブログのネタになったし、ヨシとしたろ!

 

 

ローガンパニック。

その日、私は朝から仕事で奈良に向かっていました。自宅最寄りの地下鉄の駅で電車を待っていたとき、ローガンを忘れたことに気づいた。ご存知でしょうか。私のローガンはとてもひどくて、手元の文字は眼鏡がないとすべてがぼやーっとして何にも見えません。仕事やべ、と思いましたがこの日の仕事は人物取材が3件ほど。質問事項はだいたい頭に入っているので「まあなんとかなるか」と作戦を考え、電車に乗り込みました。

 

車内が空いて席に座り、乗り換えの生駒駅までしばらく地下鉄に揺られます。そういやモバイルSuicaの残高が少なかったな、とスマホを取り出しクレジットカードからチャージをするもエラーに。「なんでや?」と思いつつ何度かやっても同じ。あ、そっか。こないだの財布落とした一件でクレカが変わってるから再登録せなあかんねや!と気づいた私。登録変更画面に進んでみるとオマイガっ!サイトの画面が古くて文字ちっちぇー。何も見えねー。スマホで改札を抜けたのでスマホで出ないと面倒になるからなんとか電車に乗ってるうちにチャージまでやっておきたい。え、とかやってる間にもしかして生駒過ぎてもた?いやいやまだや、次の駅や、とひとり脳内バタバタのアセアセで生駒駅に着き、近鉄電車に乗り換えました。

 

「落ち着けミー。出来るだけ登録画面を拡大してやってみるぞ」と腹を括り、クレカの番号を打ち込む場所にあたりをつけつつなんとか画面が進んでいく。よし、いけた。次で最後か、と画面を見ると、クレカの裏面に書いてある3桁の数字を打ち込まなくてはならない。「前のカードのは覚えててんけどなあ」とカードの裏面を見るとこの3桁の文字が小さくて読めない。6?3?8?うわーわからーん。マジむずー。隣に座っているお兄ちゃんに「なあこの3桁何て書いてある?」って聞いてみるかとよぎったけどさすがにそれはアカンなと思い直しどうどう。さてどうしよう。カードの裏面がびよーんと拡大できたらいいのに。目を薄め、カードとの距離を変え、しばらく見据えて「ええいやってまえ!」と思い切って3桁を入力したら、テッテレー!いけた!この難関を超えたよミー!!ふーーーっと深いため息をついて、無事Suicaのチャージを終えました。

 

こういうときの対策に何が出来るかと考えたけど、ポーチに入るような薄薄の折りたたみタイプをいざというときのために常備するしかないんよね。おばあちゃんやん。ともかくしばらくは、財布をしっかりかばんの中に入れ込むこと、外出時はいかなるときもローガンを忘れないことを徹底しようと決めました。ほんとBBAになると注意事項が増えるわねー。

 

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1年経った犬。

あれから1年経ちました。3月1日の日曜日の朝、目が覚めたらサイゾーが亡くなっていたあの日のことは、今でもありありと思い出されます。驚いた私がわたわたととーちゃんを呼びに行き、駆けつけたとーちゃんが抱き上げて「ああ」と漏らしたあの声。いつものクッションに寝かして何もせずぼんやりした時間。こういう記憶ってスローモーションになってるのが不思議。突然犬を失った私たちはコロナ禍の中で犬のいない2人の時間にどっぷり浸かり、ようやくここにきてこの暮らしに慣れてきたように感じます。

 

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「また飼えばいいのに」とか「もう迎えないの?」と言われることがありますが、今のところは「ない」ですね。サイゾーを超える犬に出会えたら、もしくは「お前もしかしてサイゾーの生まれ変わりなのかい?」ということが奇跡的に起こったら迎え入れるかもしれませんが、まあないよね。だいたい犬に出会う場所に絶対に行かへんからね。なのですれ違うお散歩中の犬にロックオンしたら、ギリギリまで目を細めてニヤニヤと眺めて犬不足を補っています。気持ち悪いよね。

 

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先週の日曜日はとーちゃんと大阪城公園まで梅を見に行きました。電車に乗って、歩いてね。相当な距離を歩きましたがなかなか気持ちよかったです。今度は奈良の大神神社から山辺の道を歩こうかと言うてまして、年寄り夫婦まっしぐら。「僕はもっと周りの風景を見ながらゆっくり歩きたいんよお」と親父は言いますが、「とーちゃんがやりたいのは散歩。私がやりたいのはウォーキング。だからスタコラサッサと歩きたいの」とまるで歩調が合いません。犬がいたときは犬の歩みに2人が合わせていたのだなと思いながら、足並みを揃えて大神神社を歩く日を待ってます。

親父の仕掛け。

今週、私は53歳の誕生日を迎えました。なんでしょうこの中途半端な年齢。誕生日は平日ですし、このご時世で外食することもままならず、とーちゃんに「せめて晩ごはんにええワイン開けてえなあ」とだけお願いしてました。親父は6本入りの箱で残るオレーノという赤ワインを開けると腹をくくり、「あんたもう、これ箱のまま残ってたら高う売れるのに」と一旦くくった腹を時折ゆるめてはブーブー。「別にオレーノじゃなくてええよ。カーゼコリーニとかほれ」と言うと「あーりーまーせーんーかーらー」となり、

 

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ずっと残ってたリンゴをソースにしたポークソテーでバースデーパーリー。こうして親父メシを味わいながらささやかに誕生日の夜が過ぎました。ありがとうとーちゃん!

 

と、ここで話を終わらせたら長年やってきたワシのブログプライドが廃ってしまうのでその後を続けます。昨日の金曜日のことです。もう誕生日のことなんてすっかりぽっかり忘れていつものように会社から家に帰り(リモート始まってますがワタスはチャリ通なので普段通りに出社してます)「お腹すいたあ。チューハイ出すねー」と調理中の親父に声をかけて先に出来ているおかずをアテにプシュ。ふう極楽極楽、この瞬間のために働いてるぜえと飲んでいたら、すべて完成した料理と共に親父も席につき、録画していたプレバトスペシャルを見ながら親父メシをいただきました。いつも通りチューハイが終わったので「泡盛にしよか」と席を立ち、泡盛を取りに行ったその瞬間、

 

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(写真は後から再現して撮影)

 

なんやこれ?泡盛に腕時計引っ掛けてあるで。「ふふー。ボクからかーちゃんへの誕生日プレゼント。これはG-SHOCK MINIっていうてな、軽くて防水100mやから高知の川でも平気やで。ほれつけてみ」と言う。誰が100m潜るんやと思いつつ着けてみると確かに軽い。文字盤にクセがあるから見慣れるまでちょっとかかるかなという感じ。「ありがとう。でもさ、毎年腕時計いただいてるんすけど」と言うと「ボクはかーちゃんの誕生日には腕時計をプレゼントするって決めてるの!」らしく、これからも腕時計をいただく人生らしいです。

 

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この親父が仕込んだ意外な展開をインスタにアップしたところ、女性のお友だちから「とーちゃん粋な渡し方!」「とーちゃん素敵」と絶賛され、男性陣からは「時計のセンスがいい。さすがとーちゃん」とお褒めいただきました。ありがとうございます。てか褒められてるのとーちゃんやしな。なんか悔しいな。

しかし待てよ、とワタスも考えた。この親父の作戦は、泡盛に引っ掛けてる時計に「私が気づかない」ことを前提にしている。実際私は泡盛を取りに行くまでこの存在に気づかずにプレバトを見ながらウヒョウヒョしていたけれど、親父には勝算があったのだろうか。「なんであそこに引っ掛けようと思たん?」と聞いても「いや別に」とゴニョゴニョしよる。うーん、腑に落ちん。

 

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私がテレビを見てる視界はこんなので今思えば気づきそうなもんやのにはて。え?それより酒の量よって?そこはスルーでひとつよろしく!