昨夜、とーちゃんが「せやせやかーちゃん、ボクいまウニクラゲのこと調べてるって話、したっけ?」と言う。へ、聞いてないよというと、「そっかそっか。あのな、何で高島屋と阪急のウニクラゲがあんなに違うのかってちょっと不思議に思ってな。で、調べてみたんよ」うんうん、それで?「わかったんよ、根本的な原因が」はあ、で何が違うの?「そもそも作り方がまったく違うねん。ウニクラゲには大きく2つのタイプの作り方があるんよ」
とーちゃんが焼いてくれたポークソテー。レモンバターソースで。
「静岡に代表される太平洋側での作り方は、酒粕を練り込むのが主流らしい。一方で石川とかの日本海側ではウニとクラゲと塩が基本。だから酒粕が入ってる太平洋側のはもったりとして酒のニオイが強い場合があるわけ」ふむふむ、なるほど。とすると、私が好きな高島屋系は日本海側の作り方に近いと想像されるわけか。「そうなんよ。でもな、どっちがいい悪いやないんやで。大切なんはどっちもある、ってことなんよ」とーちゃんの話では、酒粕を混ぜてるからウニの量が少ない、というわけではなく、それぞれに値段の差(つまりはウニの質とか含有量の違いで)があると。なのでこれから、私たちがウニクラゲを買うときは「どこで作られたものか」を一つの基準にできるということか。う〜む、深いなウニクラゲ。
阪急で唯一ヒットしたニシンのマリネ。マジうま。
「だからボク、かーちゃんが好きであろう日本海側のウニクラゲ探してみてるねん。高いのやったら一瓶2,500円くらいするみたいやからな。ほんでちょっとエリアを広げて東北系も調べてみようと思ってるねん」と言う。なかなか研究熱心やないかい。うんうん、任せたよ、調べてみてくれたまへ。「じゃあとーちゃん、仮説としてな、高島屋は日本海側系、阪急は太平洋側系の作り方をしているとして、今度行くアベキンでもウニクラゲはチェックせないかんちゅーことやなあ」と私が言うと、親父はニヤリとして「まさにそうなんよ」と言う。「厚揚げだけじゃなくて、ウニクラゲも見に行こう。おいしそうやったら買えばいい。アベキンは食料品に力入れてるはずやからな。ええのが見つかるかもしれんで〜」とうれしそう。ウニクラゲ売り場の前でうちら2人がじろじろと商品を眺め、「で、このウニクラ、どこ産?」って店の人に聞いてそう。って、うちら誰?
UNAでなくてLUNAね。安めの白。
「いろんなところのウニクラゲを買い集めて、みんなで当てっこするのも面白いなあ」ととーちゃんが言うので、「じゃあ今度の正月の集まりでやろうか!」となりました。値段の違うウニクラゲを並べて、どれが一番高級かを当てるということにしようと盛り上がる。うちの甥っ子はウニ好きやから、子どものピュアな舌で意外と当ててくるかもしれん。うんうん、おもしろそうや。それまでにとーちゃん、ウニクラゲの神髄をとくと調査してくれい。私は厚揚げで忙しいから。
【本日のおまけ:出ました!】
今朝水やりをしていたら、お〜っ!ルッコラの「る」が一歩リードして芽を出していますっ。うれしい♪トマ子もがんばれ。