昨日、50歳になりました。ハーフセンチュリー!あと10年で還暦、退職の60歳です。すごいなあ、あっという間やな人生なんて。まずはここまで無事に楽しく生きてこれたことに感謝です。家族、友人、仕事の仲間、私の周りのすべての人と経験が今の私を作ってくれています。ありがとう。良いことばかりでは無いけれど、決して悪くない人生です。紆余曲折しながらコピーライターという仕事に就けたことは、特に私の人格形成に大いに影響してると感じます。いろいろな立場の人がいていろいろなことを考えて皆生きてることを取材を通して知ることは、私に多様な視点を与えてくれました。それを文字に起こしていく職人としての仕事は、不器用な私にも成長機会を与えてくれました。
「あと10年で退職」という節目は、これからの10年をどう生きるかと考えるキッカケになりました。ただただがむしゃらに仕事に向かうだけでなく、個人として60歳を超えてからも何かに向かい続けられる場所、コトの基盤を作っておかなければいけない。そんな10年にしないといけないとぼんやり考えはじめています。「何ができるのか?」「何がしたいのか?」と詰めて考えても答えなんか出ぇへん。なのでいろんなものを見聞きする中で、自分にとっての有り無しを四捨五入するように切り上げたり切り捨てたりして方向を定めていくようにしています。
ひとつは本を作りたい。小説なのか、写真と言葉で構成したフォトストーリーのようなものか、インタビューブックという方向などかたちはわかりませんが、個人の作品づくりに取り組みたいとは思っています。あと、場所としては小さい店を作れたらいいなあと。薄暗くて狭くて本がいっぱいでお酒と一緒に味噌汁やおにぎりが食べられるようなほら穴のような飲食店。開放的なカフェとは真逆の吹き溜まりのような店があるといいのにとずっと思っているのでそんなお店を作るのも目標にしたいな。
50代なんてまだまだひよっこやと思うので、今まで通り泥臭く仕事に向き合いながら力をつけて、60代で大きく弾けられるよう準備したいと思います。どんな服でも着こなせる身体でありたいし、感性としても衰えないように意識したい。新しくはじまる気持ちでまずはこの10年をおもしろくしていこうと思います。これからも引き続きよろしゅう。