十杯機嫌 〜飲んで飲んで、たまに犬〜

酒好きふたりと酒嫌いな犬。

本のはなし。

出張が増えると我が家に増えていくもの。それが「本」です。移動中にスマホでblogを書いたりSNSを眺めることもあるけれど、ここのところ一番いい時間つぶしは読書だとまた本に戻ってきました。一冊必ずかばんに入れとかないと「あー!失敗した!」と思うくらい焦るし、どこかに本屋がないかと探すもん。あとちょっとで終わる中途半端な状態は出来るだけ避けて、行きも帰りも一冊で困らないように意識を払ってます。

 

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この日光出張で読み上げたのが宮部みゆきさんの「桜ほうさら」。お得意の時代小説で、主人公の笙太郎さんの素朴さにどんどん惹かれていきます。長屋の住人たちをはじめあらゆる登場人物との関わりの描き方も見事。これきっとエネチケーあたりでドラマ化されると思うな。謎解きミステリーなので、ストーリーにも引き込まれます。

 

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昨日とーちゃんと外で飲んだ後で立ち寄った本屋さんで買ったのがこの2冊。坂口安吾さんは初めて買ったけど、かなり古い作品のようです。ミステリー好きなんで単純にこの帯にやられてしもうた。どんなんなんでしょ。未知数です。期待せずに読みます。

もう一冊の「兎の眼」は子どもの頃から何度も読んでる大好きな作品。手元に置いておきたくて改めて買いました。小学生高学年くらいならもう読めると思うので、お子さんのいる方にはぜひ勧めたい。この装丁もかわいいよね。

ちなみにうちのお母さんは私たちが子どもの頃からいろんな本を買い与え「読みなさい」と押し付けてくるタイプでした。それもお母さんがチョイスするのが結構重苦しいものが多くて「えー?これ読むのー?」と小学生の私がためらう本が多かった。そんな中のひとつがこの「兎の眼」で、お母さんに勧められた数少ないヒット本でした。だから印象が強いのかも。

 

 

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村上春樹も大好きです。なんせハルキ様とは誕生日が同じやからね、親近感もひとしお。文庫本しか持ち歩きたくないので、最近は文庫化を待って買うことが増えました。ひとまず次の出張はこっちから読みはじめようかな。

 

ほんとうに本はいい。あっという間に違う世界に連れて行ってくれて時間を忘れさせてくれる。そこにいる人たちから教わることもたくさん。言葉をつなぐ仕事をする者として、言葉がつながって生まれるストーリーにリスペクトします。ローガンが進んで本を読むのも大変になってきたけど、何を選んでどんな世界に行くのか、その与えられた選択権を行使することはとても素晴らしいことだと思っています。