十杯機嫌 〜飲んで飲んで、たまに犬〜

酒好きふたりと酒嫌いな犬。

秋の高知旅1.ごめんねひろめ市場編

高知で毎夏お世話になっていたおばさん(てかおばあちゃん)の通称ターンにお別れと挨拶をするために、11月4日5日の一泊二日で高知に行ってきました。いつもはクルマで高知に行ってますが、今回は荷物も少ないので阪急交通社のパックツアーを選択。新幹線で岡山まで出て土讃線の特急南風に乗り換えて高知駅へ。須崎の安和まではレンタカーを利用し、高知市に戻ってビジホに泊まり、2日目は15時過ぎの南風で帰るプランです。これで2人で旅行代金49000円、ホテルでクーポン6000円もらえてかなりオトクやったのではないでしょうか。

 

とーちゃんと2人で電車で高知に行くのは初めて、高知市内に泊まるのも初めて、でしたが、事前にあまり調べずに成り行きに任せることに。今回は2日目のチェックアウトした後の私たちの行動について反省と感想をまとめておきます。

 

***

ホテルを出たのは朝9時半頃。なんやかんやと話し合って一旦高知駅のロッカーに荷物を置いて高知城に向かうことにしました。天気は快晴のピーにしてカン!1キロほどの駅までの道を歩き、ロッカーに荷物を押し込んで身軽になり、城をめざしてまた歩きます。「商店街を通り抜けたら城に着く」と親父が言うので、大きな商店街に入ってから城のある西へ。まだ時間が早いので店はそんなに開いてないけど広い商店街なので歩きやすい。しかも日差しを避けられるとテクテクしていたら、おや、あれは。

 

f:id:chikuwansai:20221106105724j:image

 

「とーちゃん、ひろめ市場や!」「ほんまやな」「なあちょっと休憩しようや。ビール飲も、ビール」「えー。ボク昨日のお酒がまだ抜けてなくて二日酔いキュミなんよ」「そんな時こそ向かい酒やろうが。一杯だけでええやん。城に行くんやし」と親父の腕を取り中へ。ちなみに皆さんはひろめ市場をご存知でしょうか。よく高知からのグルメレポート番組なんかで出ていますが、この中にいろんなお店がひしめき合っていてテーブル席があり、食べ物や飲み物を各店で買って好きな場所で飲んで食べられるシステム。私たちは行ったことがないくせに、これまで「こんなところは観光客が行くところでぼったくられるに違いない」と決めてかかっていました。ところが

 


f:id:chikuwansai:20221106110406j:image
f:id:chikuwansai:20221106110408j:image

 

ビール一本のはずがやめられない離れられないパラダイス。何がいいかというと店の数の多さとメニューの豊富さ。どんぶり、揚げ物、麺類、アテ、刺身、カレー、寿司と食べものがなんでもあって、しかも高知の名物も多く、ついつい次に食べたいものを探してしまういわば大人の泥沼フードパーク。瓶ビールの2本目を開けたあたりから「もう城行かんでええんちゃうか」と案の定親父が言い出し、「次は焼酎にしよかな」とそっちのネクストプランで頭をいっぱいにしている。「ごめんねひろめやな、とーちゃん。あんな風に言うてたけどさ、やっぱり体験してみると印象違うもんやな」「ほんまやほんまや。すまんかった!ひろめ市場!」と親父は焼酎へ。ここでみんなと飲んだら楽しいやろうなあと想像し「あのさ、千円でこれは高知ツウなメニューを買ってきなさいゲームしたらおもしろいな」「世田谷あたり千円超えてごついの買うてきよるで」けけけとさらに妄想。ちなみにどのお店もPayPay対応済みで、お支払いも楽ちん。空いたお皿やグラスを下げてくださる回収チームが巡回するシステムもおもしろく「歴史があるだけに時代に順応してきはったんやなあ」とついつい長居してしまいました。

 

f:id:chikuwansai:20221106112946j:image

 

15時まで時間がまだあるので高知城の手前にある高知県立博物館へ行くことに。山内容堂展をやっていて、酒臭い2人で鑑賞しました。3階からのぞむ高知城に「こんな高台にある城に言ってたら体力筋力死んでたな。よかたよかた」と勝手に納得してふらふらと高知駅に向かいました。

 

***

結局ほぼひろめ市場で過ごした2日目は予想外な楽しさで満足した高知旅。次回は本来の目的であるターン家の訪問についてまとめます。こっちもちょっと予想外やったのよ。