サイゾーに咬まれた。それはサイゾーに歯ブラシをしているときだった。前述したように、サイゾーの歯垢を取って、おまけにグラグラしている歯まで抜いて、しめて26,000円。その前の血液検査を入れたら36,000円にもなる大出費。なのでそれ以来、26,000円を取り返すべく最低でも1日おきにサイゾーを抱いてせっせと歯ブラシをするように努めてきた。そんなときの出来事である、ガブッ！！ウー！！！と私の左手に食らいついて離さないサイゾー。その歯は歯ブラシをしている右手ではなく、アタマを押さえつけている左手に食い込んでいるのが不思議なのだが。。。。
出血の処置をとーちゃんがしてくれて、ちいちゃくなっているサイゾーをリビングから追い出し、「もう、出てこんでよろしい！」とばたんと扉を閉めた。扉の外でさらにちいちゃくなって、後悔にうちひしがられたらよろしい。いうてそのうち小さい声で「ぶー」と言い出して「お願いですからぁ。ごめんですからぁ。許してくださいよぉ」って泣きついてくるから。と言いつつさらに泡盛をとーちゃんと２人で飲んでいた。。。ふと気が付くと、サイゾーの声はまったく聞こえない。「あー、ちょっとトイレ行ってこよかな」と優しいとーちゃんが席を立つ。「絶対、サイゾーと目合わせたらアカンで。無視！無視！！」と私が言うと「わかってるよぉ〜」ととーちゃんはトイレに向かう。しばらくしてとーちゃんが戻ってくると「あんた〜、サイゾーいないんですけど」と言う。へっ？！と思い見に行くと、寝室のベッドの下で寝ているではないか！？しばらくしてもう一回見に行くと、今度はベッドの上でしっかり気持ちよさそうに寝ているではないか！？
どういうこっちゃい、これは。お前、どこまで図太いねん。まったく反省の色ナシかいな。ほなほなゆっくり寝かしてもらいましょか〜ってなもんかい。ムカムカムカムカきーっ！！！お前、26,000円も払ってその歯キレイキレイしてんからな〜、どんだけ咬まれても、お前がどんだけ嫌がっても、毎日歯磨きしてやるぅ〜〜！！きーーーっ！！！
