この度の北海道出張において、事前のシミュレーションを何度も繰り返していました。一番の懸念は「寒さ」です。どのくらいの防寒が必要なのか。コートがいるのか。薄手のダウン程度で事足りるのか。札幌界隈の週間天気予報をチェックして「19度ってどんな感じよ」「そらあんた大阪の11月中旬レベルやがな。さっぶいで」と親父とやりとりし、「わかた。キリがない。しかも読み切ることは無理。あらゆる想定の上で荷物を送ることにする」と決定。「ダンボールに詰めて送るわ」と言うと、「あんた箱の中にビニール入れて包むんやで。ダンボールの扱いはひどいからな。濡れることもあるかもしれん」と親父が言う。なるほど。クリーニングの大きな袋を箱に入れ、その中に荷物を詰めていくことに。
薄手のコート、ニットを2枚、細身のパンツも2本。コットンのインにジャケットと薄手のダウンも仕込み3泊のコーデを回せるようにセット。これに意外とかさばって重い化粧品類、折りたたみ傘、下着などなど詰めて完璧な梱包に。どんな寒さもどんとこいや。シルクのストールは手持ちに入れて機内を含めた寒暖調節もOK。手持ちのカバンにはMacBookを入れなあかんので出来るだけ荷物は軽くしたかったしちょうどいい。土曜日に荷物を出して(これまたクロネコメンバーズだと家まで取りに来てくれるからラクちんね)肩掛けバッグひとつで札幌に向かいました。
これ結果的に大正解。箱にびっしり詰めるとシワになりにくくて出し入れもしやすいので狭いホテルの部屋でもかさばらんのよね。帰るときもサッと詰めて出せるので非常に効率的でした。結局コートを着てちょうど良いくらいやったし、送っておいてジャストミートよ。そうそう、忘れてた。入れておいて良かったのがもうひとつ、短パン。取材が終わって部屋で仕事するときにラクな格好したいやん。寝巻きというわけにはいかんので、短パンでくつろげました。部屋は寒くないからね。解放的で最高。これも緻密なシミュレーションの成果でした。
私くらいの出張のプロになると、シミュレーションの質が違う。寒暖差をはじめあらゆるシチュエーションを想定し、必要なものを絞り込める。お出かけ用の小さいバッグ、暑いかもというときの扇子、豊富なビタミン剤と葛根湯も忘れません。「最悪買えばええやん」と思いつつ、当たるとうれしいんだなこれが。さあ北海道からダンボールが返ってきたのでさっそく片付けましょう。これで北海道出張もきれいさっぱりおしまい。あとは8人分の原稿を仕上げるのみと。ひい。