十杯機嫌 〜飲んで飲んで、たまに犬〜

酒好きふたりと酒嫌いな犬。

おもちゃは全部オレのもの。

昨日、仕事をしていたらデザイナーの同僚Sから「これ、もらってきました」と渡されたのがサイゾーの赤いおもちゃと青いおもちゃ。この2つは先日のモデル撮影のときに小道具として持っていってたもので、さんざんしつこくサイゾーが「早くくれ」と探していた魅惑の新人ちゃん。しかしサイゾーにすんなり与えてしまえば一瞬でぼろぼろにされてしまうのがわかっているので、結局使わずに撮影部隊に預けていたの。その魅惑の新人おもちゃがようやくサイゾーのもとに戻ってきたわけです。
赤いおもちゃはヒヨコのような愛らしさなので「ヒナ子」と命名。青いおもちゃはいつものたまごちゃん。お値段は明らかにヒナ子の方が高いので、青いたまごちゃんからサイゾーに与えてみると、サイゾーはまず自分のバッグにたまごちゃんを持って行ききゃーきゃーと遊びだした。



 うひょひょ〜!


 ワシのたまごちゃ〜ん♪
としばらく無邪気に遊んでいたようだが「おい、何してる、そんなとこで」と声をかけると




 はれ?
…と、もとの場所からバッグごとかなり離れたとこまで移動して、おまけにびよ〜んと中のバスタオルが飛び出ている状態にまでなっている。こら、夢中になりすぎです。たまごちゃんで遊ぶのはいいけどね、ほら元に戻すよ。とバスタオルを整えてもとの位置にバッグを戻した。するとサイゾー




 そういや、もう一つ…
と、遠い目をしてヒナ子の様子を伺っている。やばいっ、このままヒナ子の存在に気づかせてしまえばヒナ子は一瞬でぼろぼろにされてしまうだろう。足を奪われ、トサカみたいな頭のさきっちょも奪われ、手ももぎ取られてしまうだろう。いかんいかん、ヒナ子は高かったのよ。そんな簡単にサイゾーにやられてしまうわけにはいかん。ヒナ子、大丈夫やで、かーちゃんが守ってあげるからね。




 助けて〜
マックの影でおびえるヒナ子ちゃん。昨日はなんとかサイゾーをごまかせたけど、いつまでもつやら。ヒナ子、ブヒ子のとこにでもいくか?